松山港周辺

調査海域のほぼ全域で断層の分布が認められました。これらの断層は、
(1)伊予郡双海町から喜多郡長浜町沿岸域に分布するもの
(2)伊予市西沖約10qに分布するもの
(3)その他の調査海域北部に数本分布するもの
に分けることが出来ます。この内、(1)と(2)は上部更新統以上に変位・変形を与えており、
変位の累積性も認められるため、活断層であると判断されます。

航跡図

地質構造図

地層断面測線(A__Bなど記入された線)をクリックしますと地層断面図がみられます.

音波探査記録例

記録位置は地質構造図中の「1-2」測線
注)本測線では、4本の断層が確認できる。

14:48付近の断層は、U層上面まで変位を与えている(*1)。
15:14付近の断層は海底面まで変位が及んでおり、相対的に南側が沈降している(*2)。
15:18付近及び15:20付近のものも海底面まで変位を与えているが、相対的に北側落ちで、*2の断層とは逆の運動センスを示す(*3、*4)。
いずれの断層も、下位の地層ほど変位量が大きく、変位の累積性が伺える。

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※最終更新日 2016年9月28日