〜大陸棚の限界画定のための調査〜
目次 〜大陸棚調査の日常〜
国連海洋法条約では、沿岸国の200海里までの海底等を「大陸棚」とすることができます。また、200海里を超える海域であっても、大陸斜面脚部から60海里の地点、あるいは堆積岩の厚さが大陸斜面脚部からの距離の1%となる地点まで、大陸棚の限界を延長することができると定められています。ただし、最大350海里か、2500m等深線から100海里のいずれか遠い方を超えることは認められていません。
それでは、直接、目では確認できない海の底はどのように調査をするのでしょうか。これには、水中を遠方まで伝わりやすい音波を利用した最新の探査技術を用いることにより調査を行います。
海上保安庁では、大陸棚調査のうち、このような音波探査技術の経験を生かした調査を担当しています。具体的には、船底から放射状に発射され、海底で反射される音波のビームの往復時間から、海底の地形を一度に幅広く測定する「精密海底地形調査」、エアガンと呼ばれる装置により海面付近で大きな音を発生させ、海底下の地殻の境目での音の反射や伝わり方を測定することにより地殻の構造を間接的に調べる「地殻構造探査」の一部について、「拓洋」及び「昭洋」の二隻の大型測量船による調査を実施しています。
大陸棚調査では、一度船が出港すると、約一ヶ月間は海上での生活が続きます。日常生活とはかけ離れた過酷な環境下での調査ですが、私たちの子孫に夢を残すべく、数多くの海洋調査の専門家が日夜奮闘しています。
政府を挙げた取り組みがますます強化される中、海上保安庁においても、今後とも大陸棚調査に貢献していきます。
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大時化の中、大きく傾く測量船。 それでも、測量船の後方から多数の観測機器が曳航され、調査が継続されています。 |
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地殻構造探査で必要となる屈折波受信器(海底地震計)を整備する乗組員。 繊細な整備が必要とされる観測機器ですが、高度な技術が必要なだけではなく、揺れる船上では強力な集中力が必要です。 |
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大きな重量を持つ観測機器を釣り下げて、後方から流そうとしているところ。 揺れる船上では一瞬のミスが大けがにつながる、大変危険な作業です。 |
Last update: 2006.12.4