宝島(鹿児島県十島村)の南西40km、奄美大島の名瀬市の北西約70kmに位置する無人島です。西峰と東峰が狭い洲で接続した形をしています。このうち東峰は標高が495mの円錐形をなしており、頂部には深さ250mにも達する火口地形が保存されています。東峰の活動の時期はよく分かっていませんが、海底地形をみると、周囲には現在の海水準に対応した水深20〜30m程度の波食平坦面のみが存在し、氷期の低海水準期に浸食を受けた痕跡が認められないことから、少なくとも現在の海水準になってから形成されたものであると推定されます。
海底地形を見ると、横当島の東には凹地があり、その東には弧状の高まりが存在しています。この高まりを延長すると上ノ根島や横当島西峰を含む高まりにつながります。このことから、かつては径約8kmほどの海底カルデラがあり、後カルデラ期の中央火口丘として横当島東峰が形成されたものと考えられます。カルデラ外輪山の一部では水深百数十m〜二百数十mの平坦面が認められることから、氷期の低海水準期には既にカルデラが存在し、海食を受けていたことになります。なお、上ノ根島の北西にも径4kmほどの凹地が存在することから、ここにもカルデラが存在していたのかもしれません。 |