津波防災情報図とは?

東海地震や南海地震など発生確率が高く、かつ大規模で津波による被害が大きいとされる地震を想定して津波のシミュレーションを行い、船舶の安全に資するために図及びアニメーションとして表現したものです。

◆想定地震

第三管区海上保安本部では区域毎に以下の想定地震による津波防災情報図を作成しています。
想定東海地震区域想定東海地震
想定日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震区域想定宮城県沖地震及び1677年延宝房総沖地震を想定した区域)

想定地震一覧図
想定地震の詳細については、以下のページ及びファイルをご参照ください。
東海地震に関する専門調査会
日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に関する専門調査会
延宝房総沖地震の千葉県沿岸〜福島県沿岸での痕跡高調査(歴史地震第22号(2007)53-59頁)



◆図の種類

縮尺により、詳細図と広域図があります。

詳細図 広域図
港湾域における津波の詳細な挙動を示した図です。 広範囲な沿岸域における津波の・T要を示した図です。
(例)想定東海地震による江ノ島付近津波防災情報図 (例)想定東海地震による相模湾津波防災情報図広域版

続いて津波防災情報図は以下の各図、アニメーションで構成されています。





▼進入図

港内に押し波として進入してくる津波を表現しています。
表示項目は以下の通りです。

例)東海地震における江ノ島付近(進入図)
進入図(例)
地震が発生してから、水位が10cm上昇するときの等時線を1分単位で表現したものです。
到達等時線(例)
津波シミュレーション計算時間内の最大水位上昇量[単位:cm]を示しています。(0位は最高水面)
50cmの間隔で、色分けしています。
最大水位上昇(例)
押し波時の第一波の水流の方向と津波シミュレーション計算時間内の最速の速さを表現しています。
前者は矢符の向きで、後者は矢符の大きさで表現しています。
進入時最大流(例)
経時変化図(進入図)(例)
図に示した場所における、
水位の時間変動をグラフ化したものです。
0位は最高水面です。

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▼引潮図

陸から遠ざかる方向に、引波として後退していく津波を表現しています。
表示項目は以下の通りです。

例)東海地震における江ノ島付近(引潮図)
引潮図(例)
津波シミュレーション計算時間内の水位の最大低下量[単位:cm]を示しています。(0位は最低水面)50cm間隔で色分けしています。
水位が低下し、海底が露出する海域露出域として示しています。

最大水位低下と露出域(例)

引き波時の水流の方向と津波シミュレーション計算時間内の最速の速さを表現しています。
前者は矢符の向きで、後者は矢符の大きさで表現しています。
引潮時最大流(例)
経時変化図(引潮図)(例)
図に示した場所における、
水位の時間変動をグラフ化したものです。
0位は最低水面です。

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▼津波アニメーション

津波の挙動をアニメーションで表現したものです。
最高水面時のシミュレーションと最低水面時のシミュレーションの二種類あります。

時間の変化図地震が発生してからの時間を図中に時:分:秒で示しています。
時系列図は最小12秒の間隔で作成しています。













水位変動と露出域津波による水位変動を表示しています。
海底が露出するときは、露出域を示しています。
※基準面は最高水面時と最低水面時で異なります
また、色のスケールは図ごとや、最高水面時と最低水面時で異なります












流速の凡例津波による水流の速さ、方向を表示しています。















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◆シミュレーションの条件

以下の条件の下に津波シミュレーションを行っています。

●時間による潮汐の変化は考慮していません
●海潮流は考慮していません
●海岸構造物(防波堤・護岸・岸壁)は破壊されません
●河川の水門は開いた状態でシミュレーションしています
●想定地震の断層モデルについては中央防災会議で公開されたモデルを使用しています

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2010/11/26 ホームページ更新
          銚子港作成





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