離岸流が発生しそうな場所に潜水士と一緒にDGPS 型漂流ブイを流し、その漂流ブイのデータを解析した結果、最大1.65m/sの流れが観測されました。
調査は場所を変えて2回行い、1回目は8分55秒で214m流され、平均流速0.4m/s、最大1.0m/s。2回目は3分55秒で135m流され、平均流速0.6m/s、最大1.65m/s となりました。
これは漂流ブイだけでなく潜水士も一緒に流された結果で、2回目は、直線的な沖への流れとなったため、早い流速が観測されたと思われます。
今回の調査時は、風もなく、海もそれほど程高くない波が打ち寄せる程度でした。
離岸流の速さは最大で、オリンピックの水泳選手並の秒速2m程と言われていますが、平穏な状況であっても離岸流が確認され、短時間とは言え秒速2m近い流れが観測されました。
下の写真は、シーマーカー(緑色)での調査を上空から撮影したものに、遠近法を使って実際にこの高度から見える漂流経路に加工した漂流ブイの漂流軌跡を追加したものです。
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