平成21年6月調査結果

調査日 : 平成21年6月12日
調査場所 : 赤羽根海岸(愛知県田原市)
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 離岸流が発生しそうな場所にシーマーカー(緑色の染料)を投入後、潜水士と一緒にDGPS型漂流ブイを流し、その漂流ブイのデータを解析した結果、最大1.29 m/sの流れが観測されました。
 場所を変えて2回行った調査のうち、1回目の調査では、シーマーカーが離岸流で流された様子が航空機により確認されたものの、短時間で消滅してしまったため、漂流ブイの投入は行いませんでした。
 2回目は、シーマーカーの投入で弱い離岸流が確認され、さらに漂流ブイを流した結果5分40秒で約100m流され、平均流速0.3m/s、最大1.29m/s となりました。
 今回の調査では、風も弱く波もそれ程高くなく、確認できたのは弱い離岸流でしたが、離岸流の速さは、場合によってはオリンピックの水泳選手並の秒速2m程と言われていますので、風や波などの条件により、今回の調査以上の強い離岸流が発生することがありますので十分注意が必要です。

 写真は、シーマーカー(緑色)での調査を上空から撮影したものに、模式的に矢印で流れを描画しています。

1回目のシーマーカーが離岸流に流される様子
2回目のシーマーカー投入後、離岸流により流される漂流ブイと潜水士
赤線:沖に流される漂流ブイの軌跡