平成18年 6月28日
第五管区海上保安本部



海浜で発生する離岸流に注意!  


 これから盛夏に向けて、海水浴など海辺でのレジャー活動が盛んになりますが、砂浜海岸では人が海岸から沖合に流される「離岸流」が発生し、思わぬ事故に遭遇することがありますので注意が必要です。

.離岸流の発生するしくみ
 離岸流は波浪を原因として海岸付近で発生する局地的な沖へ向かう流れです。
 海水は波によって沖から海岸に打ち寄せられますが、海岸に打ち寄せられた海水は岸に沿って流れたあと、行き場を失い溜まってしまいます。そうすると、ある場所で沖へ流れる通り道ができ、溜まった海水は急激な流れとなって沖へと流れ出します。

離岸流、向岸流、並岸流の流れの向き

.離岸流の発生しやすい場所
  ・海岸が外洋に面しており、うねりが入ってくる砂浜海岸
  ・遠浅で海岸線が長いところ

.離岸流による事故に巻き込まれないために
 もし離岸流で沖に流されていると感じた場合、あわてて海岸に向かって泳ごうとせず海岸と並行に泳いで離岸流から脱出すること。離岸流の幅は20m〜30mの場合が多い。

 この「離岸流」が原因と思われる水難事故が毎年、全国の海水浴場で起きています。
 海上保安庁ではこのような水難事故防止対策として、リーフレットやビデオによる啓発活動を行っています。
 また「離岸流」のことについて、インターネットの下記ホームページでも紹介しています。
      http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/marine/umi/rip_current.html