鳴門海峡
潮流の極めて強い海域は、大鳴門(孫崎〜中瀬間)の下流 、すなわち、
北流時 は、門埼と飛島とを連ねた一線以北、 南流時
は、孫埼と門埼とを連ねた一線以南の海域です。
潮流は、この一線を通過すると急に流速を増し、大潮期には、しばしば10ノットを越え、特に南流は、遠方まで強流を持続することがあります。
また、場所によっては、海底地形などの影響で、陸側に向かう流れや、
海峡中央部と反対方向の流れが生じるなど たいへん 複雑な流れを呈している
ので、強流時の航行には特に注意が必要です。
激流区域の海面は平滑ですが、その東西両側では渦が発生
し、その位置は海図に記載されています。
特に大きな渦は、南流時、西側の裸島と飛島を結ぶ一線の少し東方に生じる数個のもので、大きな物は直径15mに達します。
また、北流時 にも、東側中瀬北西方に大きな渦が生じます。
海峡狭部が 南流→北流 に転流した後、狭部の南方数海里にわたり、
残流 という南流の余勢が存在し、狭部の転流後1時間も流れが続くことがあります。
また 北流→南流 に転じるときにも、北方海域に北流の残流が生じることがあります。
下の図は、海上保安庁刊行の「
潮流図」記載ページの一例です。
潮流図は、春や秋の平均的な大潮期における平均の流向・流速を時刻別に表示した図集で、東京湾、大阪湾をはじめ潮流の激しい海峡・瀬戸・水道・灘などの主要海域について14版(平成14年2月現在)刊行されています。
○潮流推算地点の「北流最強時」及び「南流最強時」の潮流を示しています。
○他の季節及び期間においては、流続時間及び流速に増減がありますが、流向に大差はありません。
○図中の矢符は、海面下約5mの流向及び流速を表しています。
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参考資料: (海上保安庁刊行)
瀬戸内海水路誌(平成11年3月刊行)
鳴門海峡潮流図(平成13年3月刊行)
平成14年潮汐表第1巻