「貝毒は大丈夫?」

  広島湾では、平成18年5月に「貝毒」が発生し、一時期カキやアサリなどが出荷規制になるほど、一般の人にも影響がありました。
 この貝毒について潮干狩りの参考のために、いつ頃なぜ発生するか、検査体制は十分か、安全性は大丈夫か、などについて
 下記の広島県農林水産局農水産振興部水産課のアドバイスをもとにまとめました。

 〔貝毒の種類〕 −−−− 貝毒は、有毒プランクトンの種類によって、「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」の2種類がありますが、以下ここ
                  では麻痺性貝毒について解説します。

 〔貝毒の発生時期と原因〕 広島湾で貝毒の原因となった有毒プランクトンは、冬場は胞子の状態で海底にいる。水温が11°C位の3月
                  頃に目をさまし、最適な水温と言われている13〜16°C位の4月〜5月頃にかけて増殖し、カキ・アサリ・ムラ
                  サキイガイなどの二枚貝がこの有毒プランクトンを餌として、体内にとりこみ「うろ」と言われる内臓に毒素を一時
                  蓄積し、これを食べた人が体がしびれる等の症状を起こすと言われています。

 〔毒性の単位〕 −−−− 貝毒の毒性は、MU(マウスユニット)という単位で表しています。1MUとは、体重20gのマウスが15分で死ぬ
                  毒量で、食品衛生法では麻痺性貝毒の場合、1g当たり4MUを越えるものは、不衛生食品として販売してはなら
                  ないことになっています。

 〔毒性の強さ〕 −−−− 麻痺性貝毒の場合、人(体重60g)の致死量は、3,000〜20,000MUと言われており、この量は1g当たり4MU
                  の中型のアサリ(肉重量3g)の場合、約250〜1,700個分に相当します。

 〔貝毒の性質等〕 −−− 貝毒は、耐熱性が強く、家庭では貝を加熱調理しても毒性は消えませんが、高圧・高熱を加えると毒性が減少する
                  ことが研究により明らかになってきています。また、この毒性はすぐに貝の体外に排出されるため、貝が毒を持って
                  いる期間は一時的なもので、有毒プランクトンがいなくなれば、貝も毒を持たなくなります。

 〔検査体制〕 −−−−− 貝毒についての検査は、広島県水産試験場・広島県保健環境センター及び広島市衛生研究所の各機関において、
                  昭和55年度から広島湾で、平成2年度からは県下全域で行われています。

 〔安全性〕 −−−−−− 貝毒についての検査結果、基準値を超えた場合、テレビ・新聞などのマスコミや市町村の広報車・看板等により一般
                  市民へ潮干狩りをしないように周知するとともに、毒化した貝のすべての出荷及び販売の禁止をするなど、安全が確
                  保されています。 

 〔その他〕 −−−−−− 貝毒は二枚貝以外の貝・魚及び海草には関係ありません。また、貝の毒化は小範囲の海域に限って起きるもので、
                  毒化の見られない所のものは、当然大丈夫です。

◎以上「貝毒」について簡単に解説しましたが、安全性については県及び市などによる検査が十分行われていますので、安心して潮干狩りを楽しん
  だり、美味しいカキを食べることができます。
  なお、広島県の海域における「貝毒」の検査結果等については、下記までお問い合わせ下さい。
 
@広島県農林水産局農水産振興部水産課            電話082−228−2111内線3610 又は
 
A広島県健康福祉局保健医療部生活衛生課食品衛生室   電話     同上     内線3104