瀬戸内海の潮汐の
干満差(かんまんさ)はどれぐらい?


潮汐は、当豆事典の2ですでに紹介しましたように、主に月や太陽などの引力によって引き起こされる海面の周期的な昇降です。

潮汐の現象は場所により異なり、また、同一地点でも月齢(月の満ち欠け)、季節などにより特有の変化をします。

瀬戸内海の潮汐について一般的に説明しますと、太平洋に生じた潮汐は潮浪(潮汐の波)として紀伊水道と豊後水道から入り、 紀伊水道から入った潮浪は大阪湾に入り、明石海峡をとおって、備讃瀬戸に到達します。

また、豊後水道から瀬戸内海に入った潮浪は 2派に分かれ、一つは周防灘を西へ進み関門海峡に達し、もう一つは東へ進み備讃瀬戸に達し、紀伊水道から入った潮浪と出会います。

潮汐は、一般に1日2回の規則正しい満潮と干潮があり、満潮と干潮の変動する幅を干満差といいます。日本付近の干満差は、太平洋側 で大きく、日本海側で小さくなっています。

場所によって干満差に差があるのは、海岸の形や水深などの条件によって潮浪が共振を起こす ときわめて潮差が大きくなるためです。

瀬戸内海とその他の場所の潮汐を比較してみますと、広島、岩国、呉で特に干満差が大きく、 広島湾での潮干狩りが大変盛んなのもこのためです。

場 所 平均水面の高さ 1989−1990年の最大干満差
宇 野 1.4m     2.7m  瀬戸内海
尾 道 2.0m     3.7m    〃
 呉  2.0m     4.1m    〃
広 島 2.0m     4.1m    〃
岩 国 2.0m     4.0m    〃
徳 山 1.8m     3.6m    〃
高 松 1.4m     4.0m    〃
今 治 2.0m     3.6m    〃
松 山 1.9m     3.9m    〃
宇和島 1.3m     2.5m  宇 和 海
住ノ江 2.96m     6.0m  九州有明海
境 港 0.1m     0.3m  日 本 海
東 京 1.2m     2.3m  太 平 洋
名古屋 1.4m     2.7m    〃
大 阪 0.95m     1.9m  瀬戸内海 
博 多 1.1m     2.3m  日 本 海

◎世界の三大潮汐(干満差)は次のとおりです。
カナダ ファンディ湾(Fundy Bay) 大西洋側 約12.9m
フランス ランス河口(R.Rance) イギリス海峡南浜 約11.4m
イギリス セバーン河口(Severn) イギリス南西岸 約11.4m

戻る