平成15年9月20日
海上保安庁

日本海呼称に関する国際水路機関の対応について

 国際水路機関(IHO)は海図作成のガイドライン「大洋と海の境界」改訂案について日本海部分を白紙とした案を加盟各国に回章(8月9日)してきたが、この度(9月19日)、同回章案を撤回する旨のメールを加盟各国に送付した。海上保安庁は、日本海の名称が単独で明確に「大洋と海の境界」に掲載されるよう、IHO等に引き続き働きかけを行うこととしている。


1.海上保安庁海洋情報部長、外務省国際社会協力部長は、9月18日に国際水
 路機関(IHO)を訪問し、先にIHOが加盟各国あてに送付した、海図作成等に
 おける海域の名称と範囲に関するガイドラインである「大洋と海の境界」の
 改訂案について、日本海部分を白紙としたまま加盟各国の投票に委ねたこと
 について強く抗議するとともに、同改訂案の撤回を求めた。

  翌9月19日にIHO理事会は先に加盟各国に照会した改訂案を撤回するとのメ
 ールを加盟各国に送付した。IHO理事会は、撤回の理由として「当該回章の
 発出以来、複数の加盟国から改訂版の内容に根本的な影響を及ぼすコメント
 を受領し、また、多くの加盟国から(白紙部分を含めて)投票することにつ
 いての疑問が数多く寄せられたこと、IHOの役割である技術的な事項を越え
 る問題に直面していること」をあげている。

2.8月9日付の改訂案については撤回されたが、今後、「大洋と海の境界」改
 訂版をどのように刊行するかは未定であり、海上保安庁は日本海の名称が単
 独で明確に「大洋と海の境界」に掲載されるよう、IHO等に引き続き働きか
 けを行うこととしている。