平成12年3月17日
海 上 保 安 庁
問い合わせ先
水路部航法測地課
航法測地調査官 澤 (さわ)
電話 03-3541-3816
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「春分の日」昼夜の長さは、同じではありません
1 海上保安庁の日出没計算の目的
海上保安庁では、精密な天体暦(天体位置表)の作成を行っており、これを基に、船舶等が洋上において天体を観測し、自船の位置を決定するために必要な航海暦(天測暦、天測略暦等)の編纂を行っています。
天体暦は、太陽、月、惑星及び恒星等の天体の位置を表示したものですが、こよみを作成するためには、これら天体の運行を精密に知る必要があり、海上保安庁でも天体暦のデータを基に、独自にこよみの作成や日・月出没の計算を行っています。
2 春(秋)分の日の昼間・夜間の長さ等
春(秋)分の日は、一般的には昼間と夜間の長さが同じとなる日として知られていますが、実際には昼間の時間が長くなっています。
例えば、東京における今年の春分の日(3月20日)は、日出が5時45分、日没が17時53分、で昼間の長さは12時間8分となり夜間より長くなっています。
この理由としては、日出没の定義や大気による光の屈折等が影響しています。
日出とは、太陽の上辺が水平線(地平線)に接した瞬間、日没とは、太陽の上辺が水平線(地平線)に接した瞬間と定義されているため、日出没ともに太陽の視半径分だけ、日出は早く、日没は遅くなります。(図1)
また、太陽の光が地球の大気を通過する際、屈折するため太陽が水平線(地平線)上に昇る前に見えるようになります。(図2)
このほか、観測場所の高さ(眼高)が高いほど日出はより早く、日没はより遅くまで見ることができます。(図3)
以上の理由により、日出・日没ともに約4分(計8分)昼間の時間が長くなっています。
3 春分の日と満月の関係
今年の春分の日(3月20日)は、1981年の春分の日(3月21日)以来19年振りに満月と重なります。また、将来については、2019年の春分の日(3月21日の予定)が満月と重なり、こちらも19年後となります。
19年の周期がある理由としては、1太陽年は365.2422日で、1朔望月は29.530589日ですが、この太陽年と朔望月の周期が、19太陽年(6939.602日)と235朔望月(6939.688日)でほぼ等しくなるためです。
ちなみに、東京における3月20日の月出は17時55分、月没は3月21日6時29分で、月の出ている時間は、12時間34分です。
なお、二十四節気や月の朔望表等の資料は海上保安庁水路部のホームページでも情報提供しています。
インターネットのアドレスは
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/