下里水路観測所
目 次

虹と観測所



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■下里水路観測所
 下里水路観測所は、現在海上保安庁唯一の水路観測所で、1982年から人工衛星を用いた人工衛星レーザー測距(SLR:Satellite Laser Ranging)観測を日夜行っています。
 組織的には、神戸に本部をおく、第五管区海上保安本部に属しています。

■下里水路観測所がSLR観測を行う目的
 海上保安庁では、海上を行き来する船舶がその航海に使用する海の地図、海図を刊行しています。現在の海図はどこの国の船舶でも使用出来るように世界測地系と呼ばれる世界共通の測地系によって作られることになっています。
 下里水路観測所で SLR観測を行う目的は、世界測地系に基づく海図を作成するために必要な経緯度の基準点(本土基準点)の位置を決定することです。SLR観測は地上の位置を決定する手法としては最も精度が良く信頼性の高い観測の一つで、ことに1000km以上といった遠く離れた地点間の位置関係を精度良く測定できるため、他国と海で隔てられた日本のような国において正確な位置を求めるには適した観測方法といえます。
 下里水路観測所のSLR観測により、日本で作られる海図は世界測地系に結びつけられ、その海図を利用する船舶の航行の安全に寄与しています。
 また、SLR観測で得られたデータは、世界測地系の構築、改訂にも貢献しています。

本土基準点【本土基準点】
 本土基準点とは、日本列島及び周辺に築かれた海洋測地網における基準となる点です。
 写真の標石はこの本土基準点を示す標石で、下里水路観測所の構内に設置されています。日本の海図の経緯度は、この標石が示す本土基準点の経緯度を基準として作られています。