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東北地方太平洋沖地震に関する資料

2011年3月11日14時46分ごろ、三陸沖にてM 9.0(気象庁発表)の地震が発生しました。
この地震についての以下の海上保安庁の資料を掲載します。

東北地方太平洋沖地震に伴う海底の動き 〜海底地殻変動観測結果〜


※青色の矢印は、国土地理院電子基準点の結果です。

 3月28、29日に測量船「明洋」により海底基準局の被害調査を実施し、観測可能であった海底基準局から得られたデータを解析した結果、 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0)により、 震源のほぼ真上に位置する宮城県沖の海底基準点(宮城沖1)が地震前と比べて東南東に約24m移動、約3m隆起したことがわかりました。
 また、震源の約40km陸側に位置する基準点(宮城沖2)では東南東に約15m、福島沖の基準点では東南東に約5mの移動が検出されました。 さらに、4月3〜5日に海溝に沿って震源からそれぞれ約70km、約100km北北東に位置する基準点(釜石沖1、2)でも観測を行い、 釜石沖1では東南東に約23m移動、約1.5m隆起、釜石沖2では東南東に約15m移動、約1.5m隆起したことがわかりました。

参考:M. Sato, T. Ishikawa, N. Ujihara, S. Yoshida, M. Fujita, M. Mochizuki, A. Asada, Science, 19 May 2011 (10.1126/science.1207401).

東北地方太平洋沖地震の海域及び陸域の地殻変動とすべり分布モデル

※陸域の地殻変動の結果及びすべり分布モデルは国土地理院によるものです。

海域及び陸域の地殻変動 (図をクリックするとPDFが開きます)

水平 上下

すべり分布モデルとモデルから予想される上下変動 (図をクリックするとPDFが開きます)

プレート境界上のすべり分布モデル 観測値とモデル値との比較(水平) 観測値とモデル値との比較(上下)

北地方太平洋沖の海底地形・重力異常・地磁気異常

海底の凸凹を強調して作図しています。
陸域の地形は国土地理院による50mメッシュデータ、 重力異常は衛星重力データ(grav.img.15.1:Sandwell and Smith, 2009)、 地磁気異常は400万分の1東アジア磁気異常図(CCOP:地質調査所、1996)、EMAG2および海保データを使用しています。
海底地形 フリーエア重力異常
ブーゲー重力異常 地磁気異常と海底地形
図をクリックすると拡大します

地形・重力異常・地磁気異常と震央分布

深さ60km以浅で発生した地震の震央分布(気象庁一元化震源): 白は本震後24時間以内に発生した地震の震央で,赤は2011年3月11日~2012年5月29日の期間の震央(気象庁一元化震源)を示しています。 星印はM ≧ 5の地震に対応しています。
地磁気異常図では、EMAG2、CCOP、海保データを使用しました。
海底地形 フリーエア重力異常
ブーゲー重力異常 地磁気異常と海底地形
図をクリックすると拡大します。

海溝軸を横断する測線の地震学的構造断面図

測線の位置と余震活動 断面図の位置拡大図
(深さ60km以浅で発生した地震の震央分布(気象庁一元化震源)
2011年3月11日-2012年5月29日
(M≧6.0の地震は白星印,M≧5.0の地震は赤星印。)
(図をクリックすると拡大します)

宮城県沖から福島県沖にかけてのマルチチャネル反射法地震断面図

測線名をクリックすると、深度変換後の断面図を見ることができます。 縦軸は深さ(m)を示します。

調査仕様

(SYNTRAK480(25m×120ch),エアガン(150cbi×2,350cbi×2のエアガンアレイ)

参考文献

加藤他,2000,日本海溝,福島沖の巨大斜面崩壊と地質構造,地球惑星科学連合大会,Sj-P004.
加藤他,2000,日本海溝,福島沖大陸斜面の斜面変動と浅部地殻構造,地震学会講演予稿集,p157.

襟裳海山(ERr1)と第1鹿島海山(DKr1)を横断するマルチチャネル反射法地震断面図およびP波速度構造断面図

  • ERr1測線
    襟裳海山を横断する地震学的構造。 (a) 測線の位置(ピンク点線)および2012年3月14日(M6.9)の地震の余震(3月14日-27日、赤星印はM ≧ 6、気象庁一元化震源による)。 メカニズム解はGlobal CMT速報解。 (b) 海溝海側斜面のhorst and graben構造部分の拡大。(c) マルチチャネル反射地震断面(深度断面図)。(d)P波速度構造断面図。
  • DKr1測線
    第一鹿島海山を横断する地震学的構造。 測線の位置は第4図(b)に示されている。 (a) マルチチャネル反射地震断面(重合前深度マイグレーション断面図)。 (b) マルチチャネル反射地震断面(深度断面図)。(c) P波速度構造断面図。

参考文献

Nishizawa et al., Seismic structure of the subducting seamounts on the trench axis: Erimo Seamount and Daiichi-Kashima Seamount, northern and southern ends of the Japan Trench, Earth Planets Space, 61, e5-e8, 2009.

験潮所で観測された津波

験潮所の位置 当庁所管の験潮所で観測された潮位変化
(図をクリックすると拡大します)

黄色の星印はM 9.0の本震の震央を示す

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