巡視船クルーズin小樽 ’08

臨時海の相談室 「海のクイズ」 の解説です。

 

巡視船クルーズin小樽 ’08に参加いただき、ありがとうございました。

ここでは、巡視船「つがる」船上で実施いたしました「海のクイズ」について、

解答の解説を掲載しています。

 

海の面積

地球の表面積は5億1051万平方キロメートルで、海の面積は3億6106万平方キロメートルあります。海は地球の表面積の約70%を占めています。

 

海水の味

海水には、食塩のもとであるナトリウムイオンや塩素イオンなどの天然にある元素が溶け込んでいて、これが塩辛さの原因になっています。

地球誕生当時、地球内部から吹き出した多量のガスの中に水素や水蒸気、塩素が含まれており、地球の温度の低下により水蒸気が結びついて雨となって降り注ぎ、海ができました。

塩素ガスは水に溶けやすく、雨と一緒に海に溶け込み、酸性を示すようになって、長い年月の間に岩石の中の鉄やカルシウムなどを溶かし、海の水は酸性から中性へと変化して、現在のような海になりました。

塩辛さのもとは、酸性の海が岩石を溶かし、その成分と塩素が結びついて塩辛くなったといわれています。

 

北海道の海峡

北海道は、日本海、オホーツク海、太平洋に囲まれており、3つの海峡があります。

日本海とオホーツク海の間には宗谷海峡、オホーツク海と太平洋の間には根室海峡、太平洋と日本海の間には津軽海峡があります。

ちなみに、ベーリング海峡はロシアとアメリカ合衆国アラスカ州の間、ベーリング海と北極海の間にあります。

ドーバー海峡はフランスとイギリスの間、北海と大西洋の間にあります。

      

 

 

 

海岸線の長さ

日本はまわりを海で囲まれていて、長い海岸線をもっています。日本の海岸線の長さは、およそ3万kmあり、地球1周の4万kmにせまる長さです。

全国47都道府県の中で長い海岸線を持っているベスト3は、

第1位 北海道(北方四島を含む) 4377km

第2位 長崎県          4137km

第3位 鹿児島県         2722km

第4位 沖縄県          1652km

海と接しない、海岸線の無い県は、栃木・群馬・埼玉・長野・山梨・滋賀・岐阜・奈良の8県です。

 

 

流氷

冬の時期になると、オホーツク海から流氷がやってきて、北海道の北岸にまで流れ着きます。オホーツク海には、シベリア大陸にある長さ4350kmのアムール川から大量の雪どけ水が流れ込み、表層は塩分が少なくなって凍りやすくなっています。それをシベリアからの冷たい北風によって冷やされ氷となって南の北海道にまで流れてくるのです。

ちなみに、樹氷は(じゅひょう)は、一般的には冬山などで濃霧が強風によって樹木に付着し凍結したもので、氷の付着した樹木そのものを指して樹氷と呼ばれています。山形県蔵王で見られる樹氷林が有名です。