黒潮の流路には直進型と蛇行型の2つの安定したパターンがあり、黒潮が 潮岬に接近して流れる直進型の場合は、潮岬の西側(串本検潮所)では黒潮の暖水 の影響を受けて水温が上昇し、海水が膨張して水位が上がります。一方、 潮岬の東側(浦神検潮所)では、黒潮の暖水の影響を受けないため、串本の潮位が相対的に 浦神より高くなります。
これに対して、黒潮が潮岬から離れて流れる蛇行型の場合は、串本・浦神ともに 黒潮の暖水の影響を受けず同じ海水で覆われるため、 串本と浦神の潮位差は小さくなります。
黒潮が潮岬に接岸しているかどうかを串本及び浦神検潮所(気象庁所管)の潮位データから推測