平成１４年１０月３０日

第五管区海上保安本部海洋情報部

　　�Z(078)391-1299（直通）

下里水路観測所

　　�Z(0735)58-0084

　

人工衛星レーザー測距観測が１５，０００回を達成

　

　人工衛星レーザー測距観測は、地球の上空５００ｋｍ〜２０，０００ｋｍの軌道上にあるレーザー反射鏡を搭載した人工衛星までの距離を約３ｃｍの精度で測定するもので、今から２０年前、フランスの測地衛星「スターレット」で４リターン ^＊２の観測に我が国で初めて成功しました。

　当時はレーザー反射鏡を搭載した観測対象衛星はわずかに３個という状況でしたが、その後、昭和６１年には国産の測地衛星「あじさい」が打ち上がるなど、観測対象衛星数が増え、現在では測地衛星の他、地球観測衛星などを含んだ２５個の衛星について観測を実施しています。

　

　

レーザー測距装置	人工衛星を利用したレーザー測距観測

　

＊１　パス：衛星が上空を通過することで、１回の観測の単位、通常は１パスで５０〜３，０００リターンの測距データを得ることが出来ます。

　

＊２　リターン：地上から発射したレーザー光線が人工衛星に搭載された反射鏡（全反射プリズム）で反射し、ふたたび地上に返ってきた光をとらえ、測定に成功したとき。当所では１秒間に４回の測定を行っています。