大阪湾にサンドウェーブ！！

平成１４年１１月２９日　　　
第五管区海上保安本部海洋情報部　　　
　　℡(078)391-1299（直通）　　　

大阪湾にサンドウェーブ !!

　明石海峡東口付近の海底に大きな砂の波、サンドウェーブを発見しました。
　大阪湾におけるサンドウェーブの確認は今回が初めてで、測量船「うずしお」搭載の「マルチビーム音響測深機」による、高精度な水路測量の結果です。
　この成果により、１１月２８日に刊行の海図第Ｗ１３１号「明石海峡及付近」にサンドウェーブの記号が表記されました。

サンドウェーブ（砂浪）
　海底や河床等に見られる大きな砂の波。波高は数十ｃｍから数十ｍ、波長数ｍから数百ｍにわたる大きな砂の波で、流れの方向に直角に配列し、著しい非対称形は示しません。流れの比較的強い所に現れ、備讃瀬戸、関門海峡等潮流の強い所に見られます。当管内では播磨灘の鹿ノ瀬、室津ノ瀬周辺に見られます。　サンドウェーブは長期間には移動することが知られており、そのため実際の水深が、海図表記の水深と異なることがあるので、その存在を記号で海図に表記し、船舶運航者等に注意を促しています。

サンドウェーブ発達区域周辺の水深	断面図

・赤枠は三次元画像の区域
・緑線は等深線
・青数字は水深
・断面図は水深図の黒線の個所

マルチビーム音響測深機測定模式図

マルチビーム音響測深機
　左右に複数の音響ビームにより、水深を面的に測量する音響測深機で、デジタル水深データを計算機処理することにより、空中写真のように海底の起伏地形をみることができます。