平成16年9月30日 第五管区海上保安本部 |
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鳴門の潮流予報値が変わります |
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海上保安庁では、10月1日、鳴門海峡の潮流予報値を改訂します。 「渦潮」で有名な鳴門海峡は、海の難所であるとともに、海上交通の要衝でもあります。鳴門海峡の潮流予報値は、昭和32年および52〜57年 の観測によって求められた定数をもとに予報し、潮汐表などにより提供していましたが、平成14年の調査では、予報よりも速い流れがあることがわかりまし た。このため、潮流予報値の定数を見直すため、引き続き平成15〜16年まで長期の潮流観測を行いました。その結果、鳴門海峡の潮流予報値は、従来よりも 1〜2割程度速いものとなります。 新たな定数を用いて算出した鳴門海峡の17年の北流の最強は10.4ノット(従来は8.6ノット)、南流の最強は9.6ノット(従来は8.9ノット)と なります。 なお、改訂した潮流予報値は水路通報(10月1日付)やインターネットホームページを 通じて提供します。
資 料 潮流の予報に必要な定数は、流速計を設置し15昼夜以上の連続観測(潮流を引き起こす主因である月の影響を見積もるため)したデータを解析して求めてい ます。しかし、鳴門海峡では潮流が強すぎて流速計が設置できないため、潮流観測は困難でした。従来提供されていた潮流予報値は、昭和32年に15昼夜連続 で行ったブイの放流・追跡観測及び1ヶ月の潮汐観測並びに昭和52〜57の転流時観測に基づいています。 第五管区海上保安本部では、鳴門海峡を船舶が通過する場合は、潮待ちして強流時を避けるなど余裕をもって航行するようにとの注意喚起を行っていますが、 他の輸送手段との競争の激化や、日本国内の地理にあまり詳しくない外国船の増加などに伴い、潮待ちすることなく多少無理しても鳴門海峡を通過しようとし て、強い潮流に航行の自由を奪われて事故になるケースが後を絶ちません。 第五管区海上保安本部は、測量船「うずしお」搭載の超音波流速計(航行しながら潮の流れを計測出来る機器)を用いて、平成14〜16年の間、鳴門海峡で 潮流観測等を実施して詳しいデータを得、これを解析し新たな定数を求めました。 新しい定数を用いて推算した鳴門海峡の潮流は、従来予報されていた値(海上保安庁刊行の潮汐表に掲載されている値)よりも2割程度速くなっています。
周知方法について @平成16年分(10月〜12月) ユーザーへ供給済みの分については、差し替えを水路通報(H16.10.1)及び 五管区水路通報(H16.10.1)、ホームページで周知します。 A平成17年分(1月〜12月) ユーザーへ供給済みの分については、差し替えを水路通報(H16.10.8)及び 五管区水路通報(H16.10.1)、ホームページで周知します。 B平成18年 新予報値で平成17年1月刊行します。 |
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