下記のとおり、当管区下里水路観測所が、第17回「人事院総裁賞(職域部門)」を受賞することに決定しました。
授与式は12月9日(木)11時30分より明治記念館(港区元赤坂)にて行い、その後、受賞者は天皇皇后両陛下に拝謁する予定です。
記
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受賞者
「職域部門」
第五管区海上保安本部下里水路観測所
(住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦下里)
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ながおか みつぐ
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(受賞代表者 同所長
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長岡 継)
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(顕彰理由)
下里水路観測所は、我が国の正確な位置を把握するため昭和57年以来、22年間にわたり人工衛星レーザー測距観測を行なっているが、これは2〜11時間の間隔で上空を通過する測地衛星にレーザー光線を発射し、反射されたレーザー光線を再び同装置で受光することにより、測地衛星までの距離を精密に測定して地球上の装置の位置を常時精密に確定するものである。職員は市街地より離れた勤務地において、不規則な夜間かつ屋外勤務を主とした業務に従事し、航空機の飛来等に集中しつつ、熟練した技術を要する機械を駆使して観測に当たっている。
その結果、明治初期の天文観測の結果より日本列島の位置が、全体的に北西方向に
465m程ずれていたことが判明したり、日本列島南西部が乗っているユーラシアプレートがフィリピン海プレートに押され年間32mm移動したことが確認され地震発生メカニズム解明に資するなど、世界的な測地基準の構築や地震予知に貢献し、公務の信頼の確保と向上に寄与した。
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2
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人事院総裁賞の趣向
国民全体の奉仕者としての強い自覚の下に職務に精励し、もって公務及び公務員の役割についての理解と公務に対する信頼を高めることに寄与したと認められる職員又は職域を顕彰する。
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【参考資料1】
第17回「人事院総裁賞」受賞者一覧
【個人部門】
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氏 名
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所 属 ・ 役 職
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外務省
在サンフランシスコ日本国総領事館 領事
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独立行政法人造幣局
貨幣部施設課保全第二係 作業長
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【職域部門】
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省 庁 名
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職 域
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代 表 者 等
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国土交通省
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東北地方整備局
北上川下流河川事務所
鹿島台出張所
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出張所長
以下4名
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海上保安庁
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第五管区海上保安本部
下里水路観測所
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所長
以下6名
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独立行政法人
国立病院機構
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千葉東病院
摂食機能向上委員会
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委員長
以下13名
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【参考資料2】
1 人事院総裁賞顕彰実施基準の概要
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1
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趣旨
国民全体の奉仕者としての強い自覚の下に職務に精励し、もって公務及び公務員の役割についての理解と公務に対する信頼を高めることに寄与したと認められる職員又は職域を顕彰する。
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2
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顕彰対象者
一般職の国家公務員又はそれらの者が勤務する職域で、次のいずれかに該当するものについて行う。
(1) 多年にわたり、(ア)同一の職種に従事し、不断の努力により又は(イ)生活の著しく不便な地に勤務する等精神的、肉体的労苦の多い勤務を通じ、公務の信頼を高めることに寄与したと認められるもの
(2) 国民生活の向上や、生命、財産の保護等業務上の顕著な功績により、公務の信頼を高めることに寄与したと認められるもの
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3
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被顕彰者の選考方法
(1) 各府省、特定独立行政法人及び日本郵政公社(以下「各府省等」という。)に対 し、職員又は職域グループの候補の推薦を依頼する。
(2) 各府省等から推薦された候補について、選考委員会の選考に基づき、人事院総裁が決定する。
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4
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選考委員会
(1) 選考に当たっては、公正かつ適切な審査を行うため、選考委員会を置く。
(2) 選考委員会の委員は、8名以内とし、学識経験を有する者のうちから、人事院総裁が委嘱する。
(3) 選考委員会は、各府省等から推薦された候補の中から、顕彰することを適当と認めるものを選考する。
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【参考資料3】
2 第17回「人事院総裁賞」選考委員会委員
(敬称略、五十音順)
氏 名
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所 属 ・ 役 職
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労働政策研究・研修機構統括研究員
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朝日新聞社論説副主幹
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王子製紙株式会社代表取締役会長
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日本青年会議所会頭
米谷紙管製造株式会社代表取締役社長
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作家
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ビー・エム・ダブリュー東京株式会社
代表取締役社長
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フジテレビ報道局取材センター
社会部専任部長兼解説委員
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