平成17年4月25日
第五管区海上保安本部



「ちぬの海」の体調が一目瞭然



 海上保安庁では、平成17年4月より地球観測衛星(TerraとAqua)による大阪湾の衛星画像のインターネットホームページ上での公開を開始しました。公開している画像は、昨年公開を始めた東京湾と同様に、海面水温、クロロフィルa濃度、懸濁物質濃度、有色溶存有機物、正規化海面射出輝度RGB画像、地表面反射率RGB画像、K490消散係数の7項目です。
 衛星画像は、広範囲の状況を同時に把握することができるため、赤潮が発生した時にその広がり具合が手に取るように分かります。
 各画像の利用方法としては、クロロフィルa濃度では赤潮の発生状況の把握、懸濁物質濃度は海水の濁り具合が判ることから淀川等からの河川水の流入状況把握ができます。
 
大阪湾の地球観測衛星画像は、インターネットの下記ホームページで提供しています。
  http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN5/index.html


4月17日画像
クロロフィルa濃度

    クロロフィルa濃度


懸濁物質濃度

    懸濁物質濃度


※ 「ちぬ(茅渟)の海」・・・・
大阪湾の古代の呼び名。
大阪湾は「くろだい」の漁獲が多く、この魚の地方名「ちぬ」の語源ともいわれており、大阪湾の豊かさを象徴する呼称として用いられている。
また、多くの小中学校の校歌の歌詞にも取り入れられており、大阪湾を愛する市民に広く定着した呼称となっている。



 地球観測衛星画像による海域のモニタリングの概要

 
 地球観測衛星画像による海域のモニタリング情報は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星TerraとAquaに搭載されたMODIS(中分解能分光放射計)の観測データを宇宙航空研究開発機構(JAXA)が受信し、海上保安庁海洋情報部において画像処理(加工)を行ったものです。準リアルタイムで撮影した衛星画像を用いて、赤潮などの現況をお知らせしています。

モニタリングの概要

大阪湾赤潮発生数
大阪府立水産試験場・・・・大阪湾赤潮情報(平成16年)