平成17年6月29日 第五管区海上保安本部 |
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夏季の潮流と潮汐について |
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第五管区海上保安本部管内には、日本三大潮流の一つである鳴門海峡を始め、明石海峡及び友ヶ島水道があり、船舶交通の要衝であるとともに難所であります。
また、潮の干満の差が平均2m程度有ります。 海上保安庁では、船舶航行の安全に資するため狭水道等における潮流及び主要な港湾における潮汐の予報値を潮汐表に掲載しております。 年間を通して一番高い潮位は、夏から秋にかけて発生します。この時期に台風が接近した場合は、標高が低い地域では高潮に注意する必要があります。
潮流は、潮汐の潮位変化に伴って生ずる海水の流れのことを云いますが、潮位差が大きい場合は潮流も速くなり、潮流の一番速い流れは、潮位差が大きくなる夏及び冬に発生する事が多いです。潮流が速い時期に狭水道を航行する船舶は、十分注意する必要があります。
五管区管内の潮汐・潮流情報は、インターネットの下記ホームページでも提供しています。 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN5/index.html ※ 一日二回の満潮と干潮を繰り返す潮汐は、月や太陽の引力により生ずる現象ですが、夏の潮位が年間を通じて最大になるのは、夏の大潮の地球と太陽及び月の位置に関係しています。 地球が太陽の周りを一年かけて公転する場合、春(または秋)では午前及び午後の満潮及び干潮の潮位はほぼ同じ高さとなるが、夏(又は冬)では午前(午 後)の満潮と干潮の潮位が低く、午後(午前)が高い潮位(これを日潮不等という)となります。夏は太陽の輻射熱による海水の膨張により高い潮位が更に高く なるために年間を通して最大となります。 |