平成18年 4月27日
第五管区海上保安本部



「大阪湾環境保全調査」の取組みの強化



 第五管区海上保安本部では平成16年度から大阪湾(奥部)の再生を図るための大阪湾再生行動計画の一環として、環境保全調査を毎月1回、当本部測量船「うずしお」により実施しています。

 昨年度までは各層の水温、塩分、透明度、並びに各層の流向、流速の調査をしておりましたが、今年度から水質観測装置を導入することにより、更に充実した調査を行うこととしました。(下表参照)

 下表に示した各項目を調査することによって、環境負荷の把握、大阪湾の汚濁メカニズムの解明に役立つものと考えています。

 なお調査結果及び地球観測衛星画像については、インターネットの下記ホームページで提供しています。

  http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN5/kankyo/kankyotop.htm

調 査 項 目 平 成 17 年 度 ま で 平 成 18 年 度 か ら
水  温
塩  分
透 明 度
流 向 ・流 速
クロロフィルa ×
pH ×
溶 存 酸 素 ×
濁  度 ×

<大阪湾再生行動計画>
 大阪湾の再生を図るため、平成15年7月28日に関係省庁及び関係地方公共団体等により、「大阪湾再生推進会議」が設置され、平成16年3月26日に「大阪湾再生行動計画」が策定されています。
 第五管区海上保安本部は、同推進会議に参画するとともに、大阪湾再生行動計画において「沿岸・河口域における流れ等の海況モニタリングを推進する」こととなっていることから、環境保全調査を実施しています。


環境保全調査測線及び測点

環境保全調査測線及び測点


水質観測装置投入中

水質観測装置投入中
水質観測装置

水質観測装置


地球観測衛星画像(4月7日 クロロフィルa濃度)
地球観測衛星画像(4月7日 クロロフィル<span lang=EN-US>a濃度)
用語の説明


<クロロフィルa濃度>
 クロロフィルa濃度は、プランクトン現存量の指標。
 葉緑素に含まれる緑色色素。
 光合成細菌を除くすべての緑色植物に含まれるもので、植物プランクトン存在量の指標とされています。
 単位は、μg/リットル(またはmg/立方メートル)
 濃度は50μg/リットル以上が、赤潮発生の目安の一つとされています。

<pH>
 水素イオン濃度。
 水の酸性アルカリ性の度合いを示す指標。
 0〜14の範囲で、7が中性、7より大きいとアルカリ性、7より小さいと酸性。
 単位は0〜14pH。

<溶存酸素>
 海水の中には大気から酸素、チッ素、炭酸ガスなどが溶けこんでいる。
 海水は水温と塩分によって決まる一定量の酸素を溶解する。
 水温の高いほど、塩分の多いほど少なく、低温、低塩分の寒流系の海ほど多い。
 酸素は海面から溶けこむので表層に多く、深層水には少ない。
 同一系統の水塊、水型の見分けに役立っている。

<濁度>
 水の濁り程度を表す指標。
 水1リットル中に標準物質(カオリンまたはホルマジン)1mgを含む場合と同程度の濁りを濁度1度と表す。
 単位は 度=mg/リットル