平成19年 1月24日
第五管区海上保安本部



平成18年の海洋情報の提供状況


 第五管区海上保安本部では、一般からの海洋に関する様々なお問い合わせに応えるべく、「海の相談室」窓口やインターネットホームページを開設しています。
 平成18年は、窓口からの提供が減少している一方、ホームページの利用が大幅に増加しました。




 「海の相談室」からの個別提供
 電話、来訪、手紙、電子メールなどによる相談にお答えしていますが、昨年の相談件数は314件で前年よりやや減少しました。
 相談内容は、主に潮汐・潮流、日出没時間、海図の入手方法及び海図記載の内容に関することです。

  「海の相談室」
     場所:第五管区海上保安本部
          海洋情報部内(9階)
     電話:(078)391-1299
     電子メール:sodan5@jodc.go.jp



情報提供先の割合
 インターネットホームページによる提供
 「津波防災のための情報」、「港湾工事・危険な訓練など航海安全のための情報」、「大阪湾の水質観測データ」、「黒潮の状況や水温の分布を図示した海洋速報」、「満干潮や潮流の情報」、「潮干狩り情報」などを提供しています。
 特に「潮干狩り情報」は、ゴールデンウィーク期間中に、1日のアクセスが9千件を超えることもあり、身近なマリンレジャー情報として広く活用されています。
  なお、各ページの総アクセス数は、前年の約1.4倍で230万回を超えました。
         「ホームページ」 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN5/

 テレフォンサービス
 電話により、毎週末の大阪湾の満干潮、明石海峡・友ヶ島水道の潮流の情報を提供していますが、昨年のアクセス回数は685件で、前年の8割弱となり、ホームページからの入手に移行しているものと思われます。
         「テレフォンサービス」 電話:(078)333-0073



問い合わせの例


(問)
(答)

 昭和南海地震の際に見られた予兆現象 (高知県の消防団員)
 当時の調査報告書には、各地で聞き取った井戸の変化、発光現象、漁の増減などが記載されています。この報告書は第五管区海上保安本部のホームページでも公開しています。


(問)

(答)


 昭和40年代に神戸須磨沖に魚礁として沈められた神戸市電の位置情報
     (テレビ放送局)

 当時の「水路通報」よると広範囲に多数設置されており、作業が行われた区域が記載されています。


(問)
(答)

 貝毒の情報(もらったアサリが心配。潮干狩りは出来るか。ほか 一般の個人)
 大量の毒性の植物プランクトンを二枚貝が食べることで貝が毒を持ちます。
この貝を食したとき激しい中毒症状になりますが貝が毒性プランクトンを食べなくなると次第に貝の毒も無くなります。
 貝に含まれる毒素の量や海水中の毒性プランクトンの量は各自治体が緊急に調査し、分析結果をインターネット公表していますので、この内容をお答えしました。


(問)
(答)

 1ノットは時速何q (一般の個人)
 ノットは船の速度などを表す単位で、毎時1.852q(=1海里)に相当します。
 なお、1海里は、赤道から北極(南極)までの地球面上の角度を90度とした緯線の1分(1/60度)とほぼ等しい長さです。


(問)
(答)

 「友ヶ島水道」と「紀淡海峡」の違い (工事コンサルタント会社)
 両者は一般的には同一の海域です。
 陸図と海図で使用される地名が異なることがないよう、それぞれの図を刊行している国土地理院と海上保安庁の間では地名の統一を図ることとなっています。
 新しく地名を図に記載する場合は、地元で一般的に用いられているものを自治体を通じて調査し、採用していますが、地元では習慣的に別地名が使われこともしばしばあるため、別名として記載されているものがあります。
  「紀淡海峡」も、陸図では「友ヶ島水道」の別名として採用されています。