平成 24年 5月30日
                                              第五管区海上保安本部

     海洋情報のビジュアル化、はじめました!

 
   海上保安庁は、海洋に関するさまざまな情報を地図上に重ね合わせ、ビジュアルに
 表示するインターネットサービスにより、海の活用と保全を支援していきます。

  我が国のフロンティアである「海」を活用するには、その海域の情報を把握・理解することが
第一歩となります。海上保安庁では、海洋基本計画(平成20年3月閣議決定)に基づき、海洋
情報の一元化の取り組みを進めています。
  平成22年3月からは、国内の関係機関に分散する情報について、所在情報をデータベース
化し、インターネットで提供する海洋情報クリアリングハウス(http://www.mich.go.jp/)を整備し、
情報提供を行っています。
  今回、海上保安庁が保有する情報を、インターネットでビジュアルに重ね合わせて見ることが
できるサイトを整備し、5月18日より公開しました。
海洋政策支援情報ツール

          サイト名:海洋政策支援情報ツール
           http://www5.kaiho.mlit.go.jp/kaiyo/
 

  このサイトでは、海底地形、航路、海流等の海洋に関するさまざまな情報を、目的に応じて
取捨選択し、地図上に重ね合わせ表示することができます。
  これにより、例えば、
      ・ 漁業区域や海上交通量といった海域の利用状況を一度に把握
      ・ 動植物の生息域、国立公園、潮汐等の情報を組み合わせ、自由研究等、海洋開
       発、環境保護、教育、防災といった様々な場面において、政府・自治体や企業・団
       体、教育・研究機関などによる活用が期待されます。

   今回は、海上保安庁が保有する情報をまとめたプロトタイプですが、将来的には内閣官房
総合海洋政策本部事務局の調整のもと、関係省庁等の協力を得てより充実した「海洋台帳」
となるよう、ユーザーの要望に応じて、情報の追加や表示機能の強化を図っていく予定です。
 ぜひ一度、「海洋政策支援情報ツール」を使ってみてください。

閲覧できる情報:
・ 背景図:(白地図、公共地図、海底地形画像、領海線、船舶通航量等)
・ インフラ情報: (海底ケーブル、航路標識、海上構造物、海上保安部署等)
・ 環境情報:(湿地、干潟、海獣類生息地、海水浴場、沈船、海底障害物等)
・ 社会情報:(航路、漁業権設定区域、港湾区域、米軍演習区域、低潮線保全区域、史跡等)
・ 海洋情報:(水深、海上気象、海流、水温、塩分等)                  計52項目

日本周辺の海底地形と領海線 水温と塩分分布

   「日本周辺の海底地形と領海線」               「水温と塩分分布」

船舶通航量と漁業権の重ね合わせ 国立・国定公園、動植物生息域と潮汐の重ね合わせ

   「船舶通航量と漁業権の重ね合わせ」     「国立・国定公園、動植物生息域と
                                    潮汐の重ね合わせ」