Q:潮(しお)の名前について

海の相談室に「今度の大潮は何時?」、「今日の潮は何潮?」などと、潮名について の問い合わせが良く来ます。

潮名は、昔から海で仕事をしている人、釣りをする人達の間では、潮の満ち引きの大 きさなどの状態を表現する用語として「大潮・中潮・小潮・長潮・若潮」と言う潮名 が使われていますが、これらの潮名がどのような状態を指しているのかをご存知の方 は少ないのではないでしょうか。

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潮の干満は、月や太陽が地球に及ぼす引力と、地球と月、地球と太陽の共通の重心の 周りを回転することで生じる力(起潮力)によって引き起こされるものです。 この内、特に地球に近い「月」の運動が潮の干満に大きく影響します。

この月を基準として作られた暦の「旧暦」と「新月」や「満月」等の「月の形状」を 基準として区分けされたものが「大潮」等の潮名になります。

旧暦 1234567 89101112131415
月の形状 新月
新月
  上弦
上弦の月
  満月
満月
潮名 大潮大潮 中潮中潮中潮中潮 小潮小潮小潮 長潮若潮 中潮中潮 大潮大潮

旧暦 16171819202122 2324252627282930
月の形状   下弦
下弦月
 
潮名 大潮大潮 中潮中潮中潮中潮 小潮小潮小潮 長潮若潮 中潮中潮 大潮大潮

大潮
潮の干満の差が大きな状態、新月や満月の前後数日間の頃
中潮
潮の干満の差が中程度の状態、旧暦の3日~6日、12日~13日、 18日~21日の頃
小潮
潮の干満の差が小さな状態、月の形状が半月となる上弦や下 弦の前後数日間の頃
長潮
干満の差が一段と小さくなり、満潮・干潮の変化が緩やかで、 だらだらと長く続くように見える状態、小潮の終わりの旧暦の10日と25日の頃
若潮
長潮を境に大潮に向かって、潮の干満差が次第に大きくなって 行き潮が再び大きくなる状態。潮が若返ると言うことで、長潮の翌日を若潮と呼ぶ

なお、同じ大潮の日だからと言っても、潮には地域差があるため、全国一律に同じ潮 名とは限りません。 あくまでも海辺の方々がその地方の潮の具合を表現するのに使っている言葉です。 そのため、ここで説明した潮はあくまでも大まかな目安であり、実際の潮の状態とは 異なることがあります。

日本及びその周辺の主要な港における毎日の高・低潮時の潮高と時刻の予測値は、海上保安庁海洋情報部で編集しています 「潮汐表」(書誌第781号)に掲載されています(潮汐表には、大潮等の潮名は使 用していません)。