Q:「埼」と「崎」 同じ呼び方なのにどう違うの?

A

海図100A

陸図と海図の地名を見比べてみますと、読みは同じですが、陸図では山偏 の「崎」が、海図では土偏の「埼」が使われていることが分かります。

海図に土偏の「埼」が使われている理由は、海洋に突出した陸地の突端部の 名称として使われていた土偏の「埼」を明治時代の海軍水路部のころから海 図に採用してきたからです。 これは、地形によって埼、岬、鼻と言う具合に使い分けをすることで、海図 の使用者である航海者が地名から地形を判断できるようにしたためです。

また、陸図に山偏の「崎」が使われている理由は、国土地理院の前身である陸 軍陸地測量部が山偏の「崎」を使用していた経緯があることから、山偏の「崎」 を 引き続き使用してきたからです。 ちなみに、山偏の「崎」は山脚の突出したところを表わすものです。

「土偏」や「山偏」の違いで通常の生活にあまり大きな影響はありませんが、 同じ地点の地名が陸図と海図で異なる表現をしたときには、影響が出ることが 考えられます。 そのため、昭和35年から海上保安庁と国土地理院は、それぞれが刊行する水路 図誌、航空図誌や地形図等に記載する地名等について統一を図り、併せて日本 国内の地名等の標準化に資することを目的として、「地名等の統一に関する連 絡協議会」を開催しています。 これまで会議において両機関で一致した地名を「決定地名」と称し、地図(陸図, 海図)に記載しています。