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日本人の手による海図 第一号
この図は、日本海軍水路寮が自らの手で初めて測量し、明治5年に刊行した第一号海図「陸中國釜石港之圖」です。水深の単位には尋(約1.8m)が用いられ、印刷原版は銅凹板を手彫りで作られるなど、現在の海図とは異なった趣があり、先人の苦労が偲ばれます。 釜石港は当時、東京・函館間の中間補給地点として重要な港であったこと、高炉による銑鉄の生産に成功し、官営製鉄所建設の直前であったことから、第一号海図の対象港として選ばれたものと思われます。

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