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唐津湾内海水浴場離岸流調査速報

〜〜 離岸流に注意しましょう! 〜〜


東の浜海水浴場での調査の様子


 本格的なマリンレジャーシーズンに向けて、海岸における危険な流れ『離岸流』の発生状況を把握するため、平成24年7月4日〜5日に海の流れの調査(離岸流調査)を実施しました。

 唐津湾内の海水浴場の中でも夏のシーズン中に利用者が多い、「浜崎海水浴場」と「東の浜海水浴場」で調査を行い、波打際からシーマーカー※と呼ばれる着色剤を海中に散布して、シーマーカーの流れの様子を目視及び写真等により確認しました。

.     ※シーマーカーは人体等には無害で、漁業等への影響もありません。また、海中に投入したシーマーカーは、数時間程度で拡散・消滅します。


 今回の調査では、「東の浜海水浴場」において海岸線約800mにわたりシーマーカーを散布しました。その結果、調査海域の東側ではシーマーカーはゆっくりと沖に流れ出る動きを示しましたが、(秒速約0.1m)それ以外の区域では、シーマーカーは滞留・拡散するのみでした。  このように今回の調査では顕著な離岸流はありませんでしたが、これは調査日の風が南風1.5m/s、波は殆ど無い状態で海は非常に穏やかであり、こうした日には離岸流は殆ど見られないと考えられます。 また、「浜崎海水浴場」においても、調査時の波風が非常に弱かったため、東の浜同様に顕著な離岸流はみられませんでした。
 なお、今回確認された離岸流はゆっくりとしたものでしたが、風波が強くなった場合は状況によっては、発生場所や流れの向きが異なり、また強い流れが生じることがあります。

 離岸流についての詳しい説明は「離岸流ってなに?」をご覧ください。




【調査海域の概位】
調査海域の概位
図は海洋政策支援情報ツールによる


【浜崎海水浴場の調査結果(7月4日)】

 15時58分頃から16時32分頃の間に、20回シーマーカーを投入しました。
 シーマーカーの投入ポイントと調査結果の概要は下図のとおりです。 浜崎海水浴場の調査概要
●浜崎海水浴場の調査概要(調査時:南西の風2m/s)

 この日の調査では、2箇所でゆっくりとした流れの離岸流が確認されました。下の写真はシーマーカーが流れる経過を撮影したものです。
 なお、この日は曇天のため、写真が暗く見づらくなっています。
浜崎海水浴場の調査概要
 @:堤防付近の波打際から流したシーマーカーが沖にゆっくりと流れましたが、再び同じ場所から流したシーマーカーは岸に平行に東側へゆっくり流れました。
 A:沖にある離岸堤付近の海岸線の波打際から流したシーマーカーは沖にゆっくりと流れました。



【東の浜海水浴場の調査結果(7月5日)】

 10時00分頃から10時18分頃の間に、15回シーマーカーを投入しました。
 シーマーカーの投入ポイントと調査結果の概要は下図のとおりです。 東の浜海水浴場の調査概要
●東の浜海水浴場の調査概要<写真は7月5日10時25分頃の状況>(調査時:南の風1.5m/s)

 この日の調査では、海水浴場東側(写真右側)でゆっくりとした流れの離岸流が確認されました。また、雨水管付近から流したシーマーカーのうち1点は円形を描くように流れました。
 下の写真はシーマーカーが流れる経過を、上空から連続撮影したものです。(福岡航空基地所属航空機による撮影)

東の浜海水浴場(10時03分)
●10時03分頃

東の浜海水浴場(10時08分)
●10時08分頃

東の浜海水浴場(10時11分)
●10時11分頃

東の浜海水浴場(10時13分)
●10時13分頃

東の浜海水浴場(10時16分)
●10時16分頃

東の浜海水浴場(10時18分)
●10時18分頃

東の浜海水浴場(10時21分)
●10時21分頃

東の浜海水浴場(10時25分)
●10時25分頃



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