分類1 ESI数値=1A 開放性海域の崖・急斜面(岩盤・粘土) (線色)
海岸線について
・勾配30度以上の急峻な斜面が直接水面に接しており、潮間帯は存在しないか、仮に存在してもその幅はとても狭い。
・浸食崖からの落下物は波で洗い流されるため、土砂等は存在せず、また、存在しても一時的である。
・潮間帯の生物群は、垂直面に帯状に分布する特徴を有する。
・生物の密度は大変高く、多様性に富んでいる。中でも、フジツボ・巻貝、イガイ、ヒトデ、カサガイ、イソギンチャク、イソガニ、ゴカイ及び大型褐藻類が優先種となっている場合が多い。
予想される油の挙動
・急峻な崖による反射波の影響を受け、油は海岸から離れた場所に留まる。
・露盤を覆った油は、速やかに洗い流される。
・油は高潮線よりも高い位置に最後まで残り、その形は斑点状の帯となる。
・潮間帯に生息する生物が受ける影響は短期的と考えられるが、精製された軽質油が一度に集中し押し寄せた場合は別である。