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     分類5   ESI数値=5   開放性海域の砂礫混合浜   (線色 


海岸線について

・浜は、適度な傾斜を有し、砂と礫が混じり合って構成されている。
・異なる粒形の土砂が混じっているため、砂だけの区域、中礫だけの区域、大礫だけの区域が形成される。
・暴風時に堆積物が沖合に運ばれるため、季節によって堆積物の分布パターンが大きく変化する。
・開放された浜においては、底質は乾燥し移動するため、これに付着する生物(動物と植物)の密度は低い。
・付着性の藻類や動物が存在する場合は、その浜辺が比較的閉鎖された場所で、豊かな生物相を支えるのに適した安定した基質を有していることを示している。

予想される油の挙動

・流出量が少ない場合は、油は高潮線沿い又はその上部に滞留する。
・流出油が多い場合は、ほぼ潮間帯全体に広がる。
・油は最大で深さ50cmまで浸透する。しかしながら、砂の構成比率が大きく変動するため、仮に砂の比率が40%を超える場合は、砂浜と同じような性状を示す。
・油が残留しやすい場所、特に常時波に晒されていないような浜辺の高潮線上又はその上部では、油は地中へ深く埋没する。
・浜辺の中でも特に閉鎖的な場所では、重質油の大部分は地表面に存在する。このため、集積した重質油を取り除かないままでいると、地表面にアスファルト様の路面が出現する。
・アスファルト様の路面は、一旦形成されてしまうと、長年に亘って残る。
・浜辺の下部では、油は粗い粒子からなる底質中に残留する。中でも、劣化し乳化した油の場合は、その傾向が強い。