日本近海の海流
海にも川のような流れがあり、この川のような(周期的に変化せず、ほぼ一定の向きや速さの)流れを海流といいます。
この海流は日本周辺では北から冷たい海水が流れてくる寒流と、南から暖かい海水が流れてくる暖流があります。
日本の南を流れている黒潮の速さや量は場所や時により違いますが、沖縄島の西方では最大4km/h(大人が歩く速さ)、
紀伊半島沖合では最大6km/h(大人の急ぎ足程度の速さ)以上で流れます。さらに、時には9km/h程度の流れが観測されることもあります。
また、黒潮の1秒間に流れる海水の量は、紀伊半島沖合で東京ドーム48個分にも相当します。
次に、対馬暖流を見てみましょう。
対馬暖流は対馬海峡の西水道(韓国側)と東水道(日本側)から入り込みます。このときの速さはおおよそ2km/hですが、西水道で最も速い流れは6km/hにもなります。
しかし、対馬海峡を抜け日本海に入るとおおよそ2km/hで流れて、大半は津軽海峡を抜けて太平洋に出ます。
また、黒潮と同じく対馬暖流の1秒間の流れる海水の量を見てみると、東京ドーム3個分であり、お風呂に換算すると4万年入れる計算になります。
この黒潮と対馬暖流を比べれば、いかに黒潮が大きいかということが分かります。