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1.陸域負荷対策 |
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行動計画に位置づけられた水質総量規制、下水道、集落排水、浄化槽、森林、河川などにおける各施策については着実な実施がされているものの、その進捗度にはばらつきがあります。特に、東京湾における下水道の高度処理の普及率は低い状況でありますが、東京湾に流入する窒素・リンの栄養塩のうち、下水処理場由来の割合は大きく、下水道の高度処理の推進は流域からの汚濁負荷の削減に大きな効果があることなども踏まえ、引き続き、陸域負荷削減対策の更なる推進を図っていくこととします。 |
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2.海域における環境改善対策 |
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汚泥浚渫、覆砂、清掃船等による浮遊ゴミの回収、清掃活動、浅場・海浜の造成、生物に配慮した港湾構造物の整備、深掘跡の埋戻し等を実施しており、行動計画に位置づけた施策を実施しています。引き続き、着実に施策を実施するとともに、海洋短波レーダーを活用した効率的な浮遊ゴミ回収技術、広域的な浚渫土砂の品質調整・需給調整手法の検討を行います。 |
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3. 東京湾のモニタリング |
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行動計画に位置づけられた施策をおおむね着実に実施していますが、東京湾の環境に対する科学的理解は未だ充分とはいえない状況にあります。東京湾の汚染メカニズムの理解が東京湾再生の効果的な推進に不可欠であることに鑑み、引き続き、多様な主体が協働し、一層効果的なモニタリング体勢の構築を目指していきます。 |
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4. アピールポイントにおける取組状況 |
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各アピールポイントに位置づけられた、下水の高度処理、合流式下水道の改善、合併浄化槽への転換促進、河川浄化などの施策を引き続き推進します。また、モニタリングの実施状況としては、一部生物の生息調査等において未調査の項目が存在しているものの、水質汚濁防止法に基づくモニタリング項目及び底層の溶存酸素量については着実に調査を実施しています。
今後は、各アピールポイントに設定されている「目標に対する目安」についての評価が、必ずしもアピールポイントの「改善後のイメージ」の達成の程度を意味するものではないことに留意し、より具体的で直接的に「改善後のイメージ」を評価できる方法を検討する必要があると考えます。 |
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5. 実験的な取組 |
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お台場における水質浄化実験、東京湾口部を航行するフェリーによる水質・流況観測、海洋短波レーダーによる流況の観測を行い、観測データをインターネットで公開しています。引き続き、これらの取組を実施していきます。 |
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6. その他の取組 |
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行動計画の実施状況を確認するため、毎年度フォローアップを実施しました。また、東京湾再生に向けた行政の取組を広く一般市民に周知し、一人一人の東京湾再生への関心を高めるため、シンポジウムやセミナーを開催しました。
今後も毎年度フォローアップを行うとともに、流域全体の住民への普及。啓発のためのイベントを充実させていきます。 |
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