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超音波流速計(ADCP:Acoustic Doppler Current Profiler)

超音波流速計とは

 超音波パルスを発信し、水中に浮遊している物体(プランクトン等)から反射した音波のドップラーシフトを検出して、海水の流向と流速が得られる観測機器です。
 得られた成果は、海洋速報等の航海安全情報として活用し、関係機関にも共有しています。



超音波流速計の仕組みとその成果

 船底に設置した発信器から船の前後、左右の4つの方向に超音波を発射すると、一定の距離(時間)で反射した音波は水中に浮遊している物体(プランクトン等)に反射して4つのセンサーに戻ってきます。
 物体が流れに乗って移動するため、反射した音波はドップラー効果によって周波数が変化し、この変化を解析することで流れの方向と速さが求められます。
 
(観測成果の例)
 矢印の向きは海流の流れる向きを、矢印の長さは流れの速さを示しています。