新潟県中越沖地震震源域の海底調査(速報)
平成19年7月16日に発生した「平成19年(2007年)新潟県中越沖地震」(Mj 6.8)
の震源域においてマルチビーム測深機(Seabeam1180:180kHz, 126Beams)
による海底地形調査およびサイドスキャンソナー(KleinSystem5400:455kHz)
による海底面調査を7月20日から24日まで実施しました。
その結果、線状の構造や皺状の地形(ケスタ地形)、急峻な斜面地形などがこの海域に分布していることがわかりました。
しかしながら、今回の地震による地殻変動を示す断層等の変動地形は調査海域の海底面では認められませんでした。

調査海域の海底地形図
調査海域の南西部には南西端を中心に弧状の皺状の地形(ケスタ地形)があり、
その北東側は谷筋を伴う海盆への斜面である。
それより陸側(南東側)の震源域を含む海域では、陸に向かって浅くなるなだらかな斜面となっている。
図をクリックすると詳細画像が開きます(726kB)。
調査航跡及びサイドスキャンソナーで得られた変動地形の位置
【A点】NNW-SSE方向の直線状構造<
300m
【B点】数10cm程度の段差構造
300m
【C点】雁行状構造
300m
プレス発表(PDF)
各委員会への提出資料(PDF)