海底に設置した基準局の絶対位置を測量船により繰り返し高精度に測定しています。
これにより、海側プレートの沈み込みに伴う海底の動きを直接観測することができます。
例えば、平成23年の東北地方太平洋沖地震の際には、震源のほぼ真上の宮城県沖の海底が東南東に約24メートル動いたことがわかりました。
このような、海底の動きをセンチメートルレベルで測定する海底地殻変動観測は、測量船の位置を決定するGNSS測位と、
測量船上の音響送受波器と海底基準局の間の距離を測る音響測距を組み合わせる、GNSS-音響測距結合方式(GNSS-A)によって実現されます。
より詳しく知りたい方:海底地殻変動観測のホームページ
海洋情報部が設置した海底基準点(赤矢印の始点)と、
平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震前の地殻変動速度