人工衛星レーザー測距観測
人工衛星レーザー測距(SLR:Satellite Laser Ranging)観測は、地上の観測局(下里水路観測所)からレーザー光を発射し、人工衛星に搭載された逆反射鏡で反射されて戻ってくるまでの往復時間を精密に計測することで、衛星と観測局間の距離を測定する観測です。世界約30箇所のSLR観測データを合わせて解析することにより、地球重心に基づく観測局の位置や人工衛星の軌道等を決定することができます。SLR観測局である、下里水路観測所は、日本の本土基準点として、離島や岩礁などの位置の海図への記載、及び領海や排他的経済水域などの管轄海域の画定のための基準となっています。
レーザー光を発射する下里水路観測所の望遠鏡