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「海図」第1号は?

 「日本で最初に作られた海図はどこの港のものでしょうか。」
海上保安庁では海図を刊行していますが、海図の第1号はどこの港のものだったのでしょうか。測量から製図まで、日本人のみによって作られた最初の海図は東京でも神戸でもなく、それは明治5年(1872年)に発行された岩手県の「釜石港」でした(図)。なぜ釜石港か。その理由としては、当時開港していた東京と函館を結ぶ航路の中間補給地点として重要な港であったこと、また、当時高炉による銑鉄の生産に成功しており、官営製鉄所建設の直前であったことがあげられています。このほか明治5年には第2号「野付湾」、以下「宮古港」、「壽都(すっつ)港」、「小樽港」の5図が刊行されています。第3号が岩手県宮古港であることにも興味を惹かれますが、東京、函館については翌6年、「東京海湾」(第9号)、「箱舘港」(第6号)として刊行されています。当初は海図番号も作成された順につけられていましたが、その後の改正により区域毎に割り当てられ、現在、釜石港はW1091、宮古港はW1094となっています。

 なお、平成6年、海図第1号 を記念して、「陸中国釜石港之図」の記念碑が釜石港を一望する石応禅寺釜石大観音前の広場に建設されました(写真)。碑は高さ1メートル、幅九十センチの合成大理石で作られ、その台座に真鍮製の海図がはめこまれています。釜石へ行く機会がありましたら、是非お立ち寄り頂き、遠く明治へ思いを馳せてみるというのも一興ではないでしょうか。


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