第八管区海上保安本部では、1997年1月に日本海で発生したロシア船籍タンカー、 ナホトカ号による大規模油流出事故を教訓に、管内沿岸域における油流出事故に備え 「沿岸海域環境保全情報」の整備を行っています。
 このたび、油防除活動に必要な沿岸海域環境保全情報のひとつである海岸線の性状による油汚染の影響を示す 環境脆弱性指標(ESI:Environmental Sensitivity Index) について、 福井県・京都府・兵庫県(日本海側)・鳥取県・島根県の各府県沿岸域の調査を終了し、 成果として環境脆弱性指標を見やすく表現した「ESIマップ(環境脆弱性指標図)」を作成しました。
 ESIマップは油漂着前の海上における防除活動や漂着後の海岸の油防除作業に活用されるほか、 海洋環境の保全等に利用することができ、これらのESIマップは、本ホームページで利用いただけます。

※ESI(環境脆弱性指標図)は、海洋状況表示システム(海しる)」に掲載しています。
 下記リンクからご利用いただけます。

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ESI(Environmental Sensitivity Index:環境脆弱性指標)とは?

 大規模油流出事故等が発生した場合の防除計画策定や防除作業実施にとって、 油汚染の影響を受けやすい場所の情報が非常に重要になります。
 このような情報を環境への影響の程度を海岸線ごとに指標化している地図マップです。
 ESIマップの情報は、沖合流出油等が沿岸に接近しつつある場合に洋上での防除作業を指揮する者にとって、 沿岸の漁具設置状況等の情報と同様に、漂着を防止すべき海岸線の優先順位決定の判断材料となります。
 更に、漂着海岸で除去作業を行う者にとっても、優先順位決定や除去方法決定の判断材料となります。

【参考】