石川県徳光海岸付近の漂流実体験結果(平成23年7月1日)


海岸付近では顕著な流れが確認できなかったため、消波ブロック付近に機動救難士を入れて、危険性等について調査を行いました。



はじめに…

6月29日〜7月1日に石川県徳光海岸において、離岸流調査を実施しました。
7月1日は、機動救難士による漂流実体験も行いました。
離岸流調査では、海岸付近で顕著な流れが確認できなかったため、消波ブロック付近に機動救難士が入り、流れによる危険性について、調査を行いました。
当時は、流れの速さが約0.03m/秒、波高は約0.2mと穏やかな状況でした。




海上模様

流れの危険性について(…機動救難士2名の体験談…)


※機動救難士2名は、同じ時間帯、場所で流れに入りました。
Q1 流れに流された感想は?
機動救難士A 近くの消波ブロックを見ていたため、流されていることに気がついた。
しかし、何もなければ流されていることに気がつかない流れであった。
機動救難士B 近くの消波ブロックを見ていたため、流されていることに気がついた。
しかし、流されているような感じはなかった。


Q2 流れに逆らって泳いだ感想は?
機動救難士A フィン(足ひれ)を付けて流れに逆らって泳いだところ、難なく泳げた。
機動救難士B 機動救難士Aと同じく、難なく泳げた。


Q3 海水浴等で離岸流にあった体験談…
機動救難士A 潜水作業中に離岸流に遭遇し、フィン(足ひれ)を装着していたが離岸流から思うように抜け出すことができずに気持ちが焦った。
機動救難士B 防波堤付近で潜水作業していたところ離岸流に流されたため、最初は気持ちが焦った。
しかし、冷静になり岸と平行に泳ぎ離岸流から抜け出した。


漂流実験の様子


まとめ

今回のように、弱い流れの場合、遊びなどに夢中になっていると気づかないうちに流されていることもあります。
流されたことに気が付いた時には、岸から離れていたということも考えられます。
また、速い流れの離岸流に流されると流されていると実感した時や、思うように泳げなかったりすると、不安になります。
流された時、不安になった時こそ、まずは、冷静になって行動しましょう。

離岸流について

・気象・海象の状況によっては、異なる流向や、強い流れが生じることがあります。
 また、発生場所も変化することがあります。
・そのほかの海水浴場でも離岸流等の強い流れが発生することがあります。
 
 「離岸流」って何だろう?

そのほか

・監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶことも大切です。
 また、監視員や地元(海の家など)の方などからの正しい情報で、子供でも安心して遊べる場所を選ぶことも大切です。
・海に入る時は、沖へ流されていることに気づくように、周囲を観察するなど、注意しながら遊びましょう
 複数で行動し、砂浜等で休憩中の方は、海に入っている仲間を注意して見るようにしましょう。
・特に、多くの海水浴客が集まる人気のある海水浴場などは、人混みの中で、子供は保護者を見失ってしまいます。
 子供から目を離さないようにしましょう。
 
 海で安全に楽しく遊ぶために、こんなことに注意しましょう!
 


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