九管区海洋情報部 > 離岸流トップ > 離岸流調査の結果 > 石川県徳光海岸付近の離岸流調査結果速報

石川県徳光海岸付近の離岸流調査結果速報(平成23年6月29日〜7月1日)              

本調査は石川県徳光海岸において、離岸流の発生のポイント を把握するために砂浜から海岸線に沿って平行に着色剤を散布し、着色剤の流れの状況を撮影する方法で行いました。
また、機動救難士による漂流実体験及びDGPS内蔵型漂流ブイ(以下、「漂流ブイ」という)による観測を行いました。

 ※今回の調査で確認できたのは弱い流れであり、顕著な離岸流は確認できませんでした。
   しかし、気象・海象の状況によっては、離岸流の発生場所や流れの向きが異なり、また、同じ場所であっても、強い流れが生じることがあります。


 離岸流についての説明は、  「離岸流」って何だろう?  をご覧下さい。


調査海域



・調査時の様子 (砂浜側から見た状況)


・着色剤散布の様子

 海水浴場の砂浜から海岸線に平行に散布しました。
 6月29日
 09:30 風速:約3.6m/s 風向:南西
 10:00 風速:約2.0m/s 風向:南西
 6月30日
 09:00 風速:約2.7m/s 風向:西南西
 10:00 風速:約2.5m/s 風向:南南西
 7月1日
 09:00 風速:約2.9m/s 風向:南西
 13:00 風速:約1.6m/s 風向:西南西



・調査結果


6月29日の状況 (方位は北が上)
・6月29日

 顕著な流れは確認できませんでした。

場所:左図@
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約9分で約10m流れました。

場所:左図A
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約14分で約10m流れました。

場所:左図B
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約21分で約20m流れました。

 当時の気象は、風速が約3.6m/s、風向が南西でした。
 海象は、波高約0.5m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。

 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。
 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。
  
@
A
   
B




6月30日の状況 (方位は北が上)
・6月30日

 顕著な流れは確認できませんでした。

場所:左図@
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約10分で約10m流れた後、向きを変えて海岸に平行に約26分で約30m流れました。

場所:左図A
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約17分で約10m流れた後、向きを変えて海岸に平行に約31分で約30m流れました。

 当時の気象は、風速が約2.7m/s、風向が西南西でした。
 海象は、波高約0.3m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。

 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。
 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。

  
@
A




7月1日の状況 (方位は北が上)
・7月1日

 顕著な流れは確認できませんでした。

場所:左図@
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約12分で約10m流れました。

場所:左図A
 着色剤を使用した調査を実施しました。
 着色剤は、沖へ約9分で約10m流れました。

 当時の気象は、風速が約2.9m/s、風向が南西でした。
 海象は、波高約0.2m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。

 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。
 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。
  
@
A


7月1日の状況 (方位は北が上)
・7月1日(漂流ブイを使用した調査)

 顕著な流れは確認できませんでした。

場所:消波ブロック付近
 漂流ブイを漂流させて、流路及び流速の調査を実施しました。
 流速は、約0.03m/秒の強さでした。



 気象・海象の状況によっては、異なる流向や、強い流れが生じることがあります。
 また、発生場所も変化することがあります。

 「離岸流」って何だろう?
 
 海で安全に楽しく遊ぶために、こんなことに注意しましょう!
 
▲調査結果の文頭に戻る
▲文頭に戻る  

離岸流調査の結果へ戻る