本調査は石川県徳光海岸において、離岸流の発生のポイント
を把握するために砂浜から海岸線に沿って平行に着色剤を散布し、着色剤の流れの状況を撮影する方法で行いました。
また、機動救難士による漂流実体験及びDGPS内蔵型漂流ブイ(以下、「漂流ブイ」という)による観測を行いました。
※今回の調査で確認できたのは弱い流れであり、顕著な離岸流は確認できませんでした。
しかし、気象・海象の状況によっては、離岸流の発生場所や流れの向きが異なり、また、同じ場所であっても、強い流れが生じることがあります。
離岸流についての説明は、
「離岸流」って何だろう?
をご覧下さい。
・調査時の様子 (砂浜側から見た状況)
・着色剤散布の様子 海水浴場の砂浜から海岸線に平行に散布しました。 6月29日 09:30 風速:約3.6m/s 風向:南西 10:00 風速:約2.0m/s 風向:南西 6月30日 09:00 風速:約2.7m/s 風向:西南西 10:00 風速:約2.5m/s 風向:南南西 7月1日 09:00 風速:約2.9m/s 風向:南西 13:00 風速:約1.6m/s 風向:西南西 |
6月29日の状況 (方位は北が上)
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・6月29日 顕著な流れは確認できませんでした。 場所:左図@ 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約9分で約10m流れました。 場所:左図A 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約14分で約10m流れました。 場所:左図B 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約21分で約20m流れました。 当時の気象は、風速が約3.6m/s、風向が南西でした。 海象は、波高約0.5m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。 |
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A |
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6月30日の状況 (方位は北が上)
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・6月30日 顕著な流れは確認できませんでした。 場所:左図@ 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約10分で約10m流れた後、向きを変えて海岸に平行に約26分で約30m流れました。 場所:左図A 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約17分で約10m流れた後、向きを変えて海岸に平行に約31分で約30m流れました。 当時の気象は、風速が約2.7m/s、風向が西南西でした。 海象は、波高約0.3m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。 |
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A |
7月1日の状況 (方位は北が上)
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・7月1日 顕著な流れは確認できませんでした。 場所:左図@ 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約12分で約10m流れました。 場所:左図A 着色剤を使用した調査を実施しました。 着色剤は、沖へ約9分で約10m流れました。 当時の気象は、風速が約2.9m/s、風向が南西でした。 海象は、波高約0.2m、波向は西南西で、白波(砕波)の立っていない状態でした。 速い流れは、確認できませんでしたが、気象・海象によっては、速い流れが発生しますので、注意が必要です。 また、白波が立つような海面状況では、離岸流は発生しやすくなります。 |
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A |
7月1日の状況 (方位は北が上)
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・7月1日(漂流ブイを使用した調査) 顕著な流れは確認できませんでした。 場所:消波ブロック付近 漂流ブイを漂流させて、流路及び流速の調査を実施しました。 流速は、約0.03m/秒の強さでした。 |