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東京湾のPOPs調査について

海上保安庁が平成14年度(2002年度)に実施した東京湾の海底堆積物中のPOPsの調査の概要と結果
※POPs (Persistent Organic Pollutants 残留性有機汚染物質…PCB、ダイオキシン等)

東京湾蘇生プロジェクト-POPs調査

海上保安庁では平成14年に東京湾内数点で海底堆積物を採取し、POPsの調査を行いました。


○ 柱状採泥器による採泥
 2002年6月5,6日、測量船「明洋」により東京湾内の湾奥部8点(TP-1~8)で柱状採泥を行いました。両日とも好天に恵まれ、各点で海底表面から数十cm深さの海底堆積物を採取することができました。
 画面を click すると拡大します。
測量船「明洋」
調査を行った測量船「明洋」です。
柱状採泥器全景 採泥器を甲板に揚収したところ
長さ約1m、径12cmの筒に50kgの
錘を付けて海底に突き刺します。
採取後、甲板上の櫓に乗せて立てた
状態で中の筒を取り出します。
中の筒に入った海底堆積物 筒の下から押し出して切り分ける
アクリル樹脂製の中筒に海底堆積
物が60cmほど入っています。底上
の水は濁っておらず、採泥状況は
良好です。
中の泥は筒の下から押しだして所定の
厚さに切り分けます。
切り分けた試料 海月(水母)に一目惚れの大市君
輪切りにした試料は、ガラス
容器に入れ、分析まで冷凍
保存します。
海月(水母)aquarium?珍客にしばし呆然・・・


○ 主要湾域調査測点の表層採泥
 柱状試料の採取に加え、毎年実施している主要湾域調査測点(海洋汚染調査報告 参照)のT-2~6において、8月~9月(測量船「拓洋」)、10月(測量船「明洋」)、スミス・マッキンタイヤ採泥器により表層採泥を行いました。

○ 調査結果の概要
a map of sampling points
測点 採取年月日 位 置 水深
(m)
調査船 採泥器 採取量
(cm)
底 質 備 考
北緯 東経
TP-1 2002. 6. 6 35-35.2 139-52.7 13 明洋 柱状 87-95 M 堆積年代測定実施
TP-2 2002. 6. 5 35-35.6 140-01.0 13 明洋 柱状 74-90 M, sh 堆積年代測定実施
TP-3(T-1) 2002. 6. 6 35-33.0 139-50.0 19 明洋 柱状 60-88 M 堆積年代測定実施
TP-4 2002. 6. 6 35-32.7 139-54.8 20 明洋 柱状 83-95 M 堆積年代測定実施
TP-5 2002. 6. 5 35-31.7 139-58.7 19 明洋 柱状 80-90 M 堆積年代測定実施
TP-6 2002. 6. 6 35-29.7 139-55.8 22 明洋 柱状 67-85 M 堆積年代測定実施
TP-7(T-A) 2002. 6. 6 35-27.8 139-46.9 33 明洋 柱状 73-90 M 堆積年代測定実施
TP-8 2002. 6. 6 35-25.7 139-50.7 25 明洋 柱状 59-79 M 堆積年代測定実施
T-2 2002.10.22 35-23.3 139-43.6 19 明洋 SM型 5 M  
T-3 2002.10.22 35-18.3 139-43.1 45 明洋 SM型 5 M  
T-4 2002.10.22 35-14.9 139-45.4 31 明洋 SM型 5 M  
T-5 2002. 8.26 35-09.0 139-43.0 185 拓洋 SM型 5 M  
T-6 2002. 9.17 35-06.3 139-47.1 525 拓洋 SM型 5 M  

SM型採泥器 バケット表面積:32x35cm, 深さ:17cm
柱状採泥器 インナーチューブ内径:94mm、長さ:100cm
・ 調査測点図/拡大図はこちら
・ POPsの化学分析結果はこちら (pdf ファイル)

  柱状試料の堆積年代図
TP-1の堆積年代図 TP-2の堆積年代図 TP-3(T-1)の堆積年代図 TP-4の堆積年代図
TP-5の堆積年代図 TP-6の堆積年代図 TP-7(T-A)の堆積年代図 TP-8の堆積年代図