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内惑星に関する現象

「内惑星」とは?

太陽系の惑星は、その軌道が太陽から近い順に、水星、金星、地球・・・海王星のように並んでいます。
この中で、地球より太陽に近い側(内側)の惑星(水星と金星)を「内惑星」と呼びます。

「東方(西方)最大離角」とは?

内惑星位置説明図で、ピンクと紫の線は、地球から見た場合の水星と金星の動きの範囲をそれぞれ表したもので、 この線と太陽の作る角度を最大離角と言います。これには、見かけの方角によって東方、西方の別があります。
最大離角は惑星の軌道が完全な円軌道ではないことから、水星の場合17.9~27.8度、金星の場合45.9~46.7度の間で変化します。

「内合、外合」とは?

観測地点から2つの天体を見た場合、赤経や黄経などが一致するような位置関係を「合」(赤経の合、黄経の合など)と言います。
内惑星説明図では、地球と太陽を通る赤い線上に天体が見える場合、その天体は太陽との合の状態にあります。 内惑星の場合は、太陽と合の状態になる場所が2カ所存在するので、地球に近い側で起こる時を「内合」(図の水星)、 遠い側で起こる場合を「外合」(図の金星)と区別します。