Key words:gravity measurement − LACOSTE gravimeter
1997年1月から8月までに水路部が実施した陸上における重力測定の結果を整約したものである。
使用した重力計は LaCoste & Romberg gravity meter model G型の No.591及び
No.714である。
1.測定及び整約方法
各測点の測定方法及び得られたデータの整約方法については、水路部観測報告天文測地編第21号に報告されている方法によった。
2.整約結果
Table 1の[1]〜[5]にはすべての測点名、緯度、経度、標高、測定回数、重力の平均値及び測定誤差(m.e.)を掲載した。
緯度及び経度は日本測地系で表されており、重力の平均値は各測定点の重力測定値算術平均である。
測定誤差は重力値と重力平均値との差の2乗和を測定回数で割ったものの平方根である。
Table 2の[1]〜[3]は過去の渡海測地重力測量及び地殻変動監視観測において測定した重力値を各島ごとにまとめたもので、測点名、測定年月と使用重力計及び測定重力値が掲げてある。
Figure 1の[1]〜[3]は、1997年1月までに上記測量において2回以上測定した測点における重力値の変化を縦軸にとり、測量を始めた年の値を
0として、相対的に示したものである。本報告では新たに測定が行われた3島についてのみ記載してある。他の島については水路部観測報告天文測地編第31号以前を参照されたい。
Figure 2の[1]〜[3]にはTable 2に掲げた各測点の位置の概略図を示した。
この報告は航法測地課の奥村雅之,冨山新一が作成した。
柳 武,1987:水路部観測報告天文測地編,第21号,P.96.
柳 武,山野寛之,1990:水路部観測報告天文測地編,第24号,P.53.
奥村雅之,冨山新一,1997:水路部観測報告天文測地編,第31号,P.56.