海上重力計

海上重力計とは

 海上重力計は、船で航走しながら重力を計測する装置です。バネに繋がれたおもりに働く重力によりバネが伸び縮みすることを利用して、おもりの位置、速度、加速度をバネ式センサーで測定することで重力値を計測しています。
 地下に周囲よりも重い(密度が大きい)物質が存在すれば、地表または海上で測定される重力はその分だけ大きくなります。海溝や海山など複雑な地形や地下構造を知るためには、海上で測定する重力の異常(標準的な重力値からの差)が重要な情報の1つになります。機器は、船の動揺が少ない船体のほぼ重心に設置します。










下の図は、同じ区域での海底地形図と重力異常図を比較したものです。
   
         海底地形図(水深)                   重力異常図