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音波探査装置

音波探査装置とは

 水中で人工的に強力な音を発振させ、海底下から跳ね返ってきた音を受振して海底下の状態を調べる装置です。
 光洋には、深海用と浅海用の2種類の音波探査装置があります。
 音波探査装置は音を発振させる装置、海底下で跳ね返ってきた音波を受振する装置、データ収録装置で構成されています。
 光洋では、音を発振させる装置にエアガンを、跳ね返ってきた音波を受振する装置にストリーマケーブルを使用します。


エアガン

 空気圧縮装置で圧縮した空気を水中で一気に放出し、周りの海水を大きく振動させます(音の発振)。
 この強力な音は水中を伝わって海底下まで伝わり、地層の境界で跳ね返ってきます。
 エアガンは、乗組員が整備、組み立てを行います。

深海用エアガン
 深海用では、3基の大型エアガンを同時に使用します。

 

浅海用エアガン
 浅海用では、1基の小型エアガンを使用します。



ストリーマケーブル

 海底下に伝わった音が地層の境界や断層などの不連続面で反射し、再び水中に返ってきたものを受振します。
 船尾から曳航したケーブルに多数の受振器がついています。
 ケーブルの長さは、深海用が3,000m、浅海用が300mです。

深海用ストリーマケーブル      浅海用ストリーマケーブル   ストリーマケーブル投入の様子     

音波探査記録の例

 
 浅海用の記録                      深海用の記録 (解析後)

※浅海用の記録と深海用の記録では、縦方向と横方向の縮尺は一致していません。