新潟県島見浜海水浴場付近の漂流実験結果(平成22年6月1日)


離岸流の発生場所に、海上保安庁職員を入れて、危険性等について調査を行いました。



はじめに…

6月1日、2日に新潟県島見浜海水浴場において、離岸流調査を実施しました。
6月1日は、当庁職員による漂流実験も行いました。
離岸流調査では、突堤に沿った離岸流が観測されため、その突堤に沿った流れに職員が入り、流れによる危険性について、調査を行いました。
当時は、流れの速さが約2.1m/min、波高は約0.3mと穏やかな状況でした。

石川県河北郡内灘町権現森海水浴場においても、同様の漂流実験を行いました。
その時は、沿岸に沿った流れ(並岸流)に入り、流れの速さは、約1.4m/sで、波高も約1.5mと波の高い状況で実験を行いました。
石川県河北郡内灘町権現森海水浴場の漂流実験結果は、こちら です。


海上模様

流れの危険性について(…漂流した職員の体験談…)


Q1 離岸流に流された感想は?
弱い流れのためはっきりと分からなかったが、注意して周囲を観察していれば、流されていることが分かった。

Q2 離岸流周辺で泳いだ感想は?
弱い流れであったため、離岸流の影響は分からなかった。
そのため、離岸流に逆らって泳いでいる抵抗感や、離岸流を抜け出した感じは分からなかった。


漂流実験の様子


まとめ

今回のように、弱い流れの場合、遊びなどに夢中になっていると気づかないうちに流されていることもあります。
流されたことに気が付いた時には、岸から離れていて不安になったり、焦ったりします。
流された時、不安になった時こそ、まずは、冷静になって行動しましょう。

海に入る時は、沖へ流されていることに気づくように、周囲を観察するなど、注意しながら遊びましょう
また、複数で行動し、砂浜等で休憩中の方は、海に入っている仲間を注意して見るようにしましょう。

そのほか

 ※監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶことも大切です。

・気象・海象の状況によっては、異なる流向や、強い流れが生じることがあります。
 また、発生場所も変化することがあります。
・そのほかの海水浴場でもこのような離岸流等の強い流れが発生することがあります。
 
 「離岸流」って何だろう?
 
 海で安全に楽しく遊ぶために、こんなことに注意しましょう!
 
 

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