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石川県内灘海水浴場付近の漂流実体験結果(平成24年5月28日)


防砂堤の消波ブロックに機動救難士を入れて、離岸流の危険性等について調査を行いました。



はじめに…

5月28日〜5月29日に石川県内灘海水浴場において、離岸流調査を実施しました。
5月28日は、機動救難士による漂流実体験も行いました。
離岸流調査では、海岸付近で顕著な流れが確認できなかったため、人工構造物の防砂堤の消波ブロック付近に機動救難士が入り、流れによる危険性について、調査を行いました。
当時は、風向が北、風速3.0mで波向が北北西、波高0m〜0.5mと穏やかな状況でした。
一緒に流したブイの流れの速さは約1.8m/分と非常にゆっくりしたものでした。




海上模様

流れの危険性について(…機動救難士の体験…)


離岸流にあった体験談
機動救難士A 潜水作業中に離岸流に遭遇し、沖合に流された。何とか陸に戻れたが、かなり疲労した。
機動救難士B 海水浴中に離岸流に遭遇し大変強い流れで岸にも平行にも帰れる気配がなく不安になった。
その後も平行に泳ぎ続け、何とか抜け出すことが出来た。

流れの弱い状況下でしたが今回の感想
機動救難士A 気づかないうちに沖に流されていた。
機動救難士B 流されているという感覚はなかったが、わずかに沖に流されていた。

     
漂流実験の様子


まとめ

弱い流れの場合でも、遊びなどに夢中になっていると気づかないうちに流されていることもあります。
流されたことに気が付いた時には、岸から離れていたということも考えられます。

もし、離岸流にあったときは、まず落ち着いて行動することが重要です次に海岸と平行に泳いで離岸流
から脱出し、脱出できてから岸に向かって泳ぎましょう。


 「離岸流」って何だろう?

その他

・監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶことも大切です。
 また、監視員や地元(海の家など)の方などからの正しい情報で、子供でも安心して遊べる場所を選ぶことも大切です。
・海に入る時は、沖へ流されていることに気づくように、周囲を観察するなど、注意しながら遊びましょう
 複数で行動し、砂浜等で休憩中の方は、海に入っている仲間を注意して見るようにしましょう。
・特に、多くの海水浴客が集まる人気のある海水浴場などは、人混みの中で、子供は保護者を見失ってしまいます。
 子供から目を離さないようにしましょう。
 
 海で安全に楽しく遊ぶために、こんなことに注意しましょう!
 

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