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FAQ

基準面について
水路測量基準面2025について
衛星三次元測位による水深測量について

基準面について

 最低水面とは何ですか?
 海図や水路測量における水深の深さの基準面です。全国各地について、それより下がることが稀な面を、海上保安庁で定め、公開しています。
  
 海面が最低水面より下がることは無いのですか?
 高気圧や副振動などの他、冬季の干潮時に最低水面より下がることがあります。
  
 最低水面と既往最低低潮面(過去最低潮位)は同じものですか?
 別の物です。既往最低低潮面は、過去、その地で観測された最も低い潮位です。
  
 最高水面とは何ですか?
 海図や水路測量における橋や障害物の高さの基準面です。全国各地について、それより上がることが稀な面を、海上保安庁で定め、公開しています。
  
 海面が最高水面より上がることは無いのですか?
 台風や低気圧により、最高水面より上がることがあります。平常時は、最高水面より上がることはまれです。
  
 最高水面と既往最高高潮面(過去最高潮位)は同じものですか?
 別の物です。既往最高高潮面は、過去、その地で観測された最も高い潮位です。
  
 平均水面と東京湾平均海面(T.P.)は同じものですか?
 別の物です。当庁の平均水面は、全国各地その地の平均水面です。また同じ東京湾であっても、元となる観測年代が異なるため高さが異なります。
  
 地球楕円体とは何ですか?
 地球の形に近い、楕円を回転させた仮想的な面であり、衛星測位の起点として使われています。海上保安庁ではWGS84楕円体を使用しています。

水路測量基準面2025について

 「水路測量基準面2025」は最低水面だけですか?
 平均水面の楕円体高と、最高水面の楕円体高も含まれます。
  
 公開される範囲はどういった範囲ですか?
 水路測量を行う可能性がある海域を随時公開して行きます。
 水路測量業務準則施行細則では水深が200mを超える海域では潮高の改正を不要としていますが、公開するデータには200mより深い海域も一部含まれています。
  
 水深200m超の海域で潮高の改正を不要としているのは何故ですか?
 潮汐の差が測深の誤差に比べ十分小さく、船舶の安全にも影響が無いため不要としています。
  
 なぜ、一部の海域だけの公開なのですか?
 新しい取り組みなので、一部の海域から始めました。今後、随時、他の海域も作成・公開して参ります。
  
 港湾区域が含まれないのは何故ですか?
 最低水面は、港湾の管理にも利用されており(港湾管理用基準面など)、それぞれの港湾計画にも関わるため、個別に調整して導入を進めます。
  
 「水路測量基準面2025」は、どのようにして作成したのですか?
 常設験潮所や電子基準点、人工衛星が観測した海面高度、GNSS測量、シミュレーションモデル、ジオイドモデル等を活用し作成しました。詳しくは、今後、「海洋情報部研究報告」に掲載する予定です。概要は「水路測量基準面2025 とは」や『海洋情報部研究報告 第64号』に記載しています。
  
 「水路測量基準面2025」は、近年の海面上昇は加味しているのでしょうか?
 2019~2023年の五か年平均水面を元に作成しています。
  
 なぜ平均水面の平均期間が2019~2023年なのですか?
 作成時点において、データが揃っていた最新の期間を選びました。
  
 「水路測量基準面2025」はいつまで使えますか?
 近年の海面上昇のペースが変わらなければ、20年程度使用できる見込みです。海上保安庁では、実際の潮位の変動を監視し、更新の時期を計画的に定める予定です。
  
 「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」と「水路測量基準面2025」の年代の差は、今後どうするのですか?
 「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」について、今後、値を変更する際は、2019~2023年の値を採用するか、「水路測量基準面2025」に移行します。
 将来的には全域「水路測量基準面2025」に移行することを目指していますが、各港の事情もあるので、「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」も当面公開を続けます。
  
 「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」に「地名又は港名」の記載のある港に、「水路測量基準面2025」が採用されたらどうなるのですか?
 「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」では、その行に「水路測量基準面2025参照」と書かれます。
  
 「水路測量基準面2025」は地震による大規模な地盤変動の後も使えますか?
 基本水準標からの高さで記載している「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」は、その標自体が地盤と共に上下してしまい、使用できなくなっていました。
 「水路測量基準面2025」は、そうした地盤変動の後でも使用可能です。但し、大規模な地盤変動の直後は、電子基準点の基準点成果の公表が中断されることもあり、その場合、衛星三次元測位による水深測量は困難になる見込みです。
 災害の直後の港湾調査等は、推算潮位による潮高の改正が主となります。

衛星三次元測位による水深測量について

 衛星三次元測位による水深測量(楕円体基準水深測量)を実施するにあたり、これまでとは違う機材等は必要になるのでしょうか?
 水路測量では、これまで測位に使用していたGNSS機材で対応可能な場合が殆どですが、機材やシステムによっては新たな機材が必要となることもあります。
 海上工事等では、工種ごとに適した機材が必要となる場合があると言われています。
  
 従来手法とどの程度、差がありますか?
 実際に各地で複数回行った比較では、手法の違いによる差は概ね10cm以内に収まりました。個別には、験潮所と船の位置との位置関係やその地その時の潮汐によって変わるので、定量的に述べることは難しいです。
 従来手法で使用していた「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」と「水路測量基準面2025」とでは、元となる5か年平均水面の年代の違いで基準面そのものの高さに差が生じることがあるため、移行の際にはその点を考慮する必要があります。
  
 港湾区域での水路測量にはどの基準面を使えばよいのですか?
 「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」の「地名又は港名」に記載がある港湾については、引き続き「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」を御利用下さい。「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」に記載のない港湾や、「水路測量基準面2025」を導入した港湾については、「水路測量基準面2025」をお使い下さい。
  
 「水路測量基準面2025」の公開範囲の内で、「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」に「地名又は港名」の記載が無い港湾区域では、どの基準面を使えばよいのでしょうか?
 「水路測量基準面2025」をお使い下さい。
  
 「水路測量基準面2025」の公開範囲の外で、「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」に「地名又は港名」の記載が無い港湾区域では、どの基準面を使えばよいのでしょうか?
 今までどおり、「平均水面、最高水面及び最低水面一覧表」で、近い(潮汐が同様と見なせる)地の値を御使用下さい。
  


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