海域火山データベース 海上保安庁海洋情報部
明神礁 Beyonesu (Bayonnaise) Rocks



■位置
緯度 経度 標高・水深 点名 出典
31° 55.1' 140° 01.3' -50m 明神礁(最浅部) 1998、1999年海上保安庁測量 世界測地系
31°53' 14'' 139°55' 03'' 9m Beyonnaise Rocks 1997年海上保安庁測量 世界測地系

■火山の概要
日本周辺海域火山通覧より
火山名 概位 海図 概要
明神海丘 32°06'N,139°51'E "青ケ島南南東約40kmにある水深365mの海丘で七島−硫黄島海嶺の頂部の1つ.カルデラ地形(約水深1,300m)をもつ.カルデラを取り巻く外輪山の水深は400〜700mである. 明神海山東・、カルデラ壁から硫化物の鉱染を受けた岩石,熱水噴出孔生物の死殻を採取している.過去の熱水活動も確認されている."
ベヨネース列岩(明神礁) 31°53'N,139°55'E 海図81
海の基本図64228
海の基本図64228-s
"青ケ島南南東約65kmにあるベヨネース列岩(玄武岩SiO2 52%)は3個の鳥帽子型の岩と数個の小礁から成る.この基底は水深1,400m〜1,500mにあり,ベヨネース列岩を頂部とする比高1,400m内外の火山で明神礁カルデラの西側に位置する外輪山の頂部が海面上に出現したものである. 明神礁(31°55.1'N,140°01.3'E)はべヨネース列岩の東北東約10kmにあり,1870年〜1970年までの100年間に11回の噴火を起こしており,大噴火時には多量のデイサイト質の軽石を噴出している.明神礁は明神礁カルデラ北東縁に形成された後カルデラ丘で最浅水深50mの円錐形の山体である.岩石は主に石英安山岩(SiO2 63〜69%)である.1998年の調査において明神礁火口中央付近から気泡が出ているのが確認されている. 明神礁カルデラは中央部に高根礁と呼ばれる最浅水深328m,比高約650m(過去に新島形成)の中央火口丘をもち,ベヨネース列岩及び明神礁とさらに南東縁に最浅水深271mの火口丘をもつ直径7〜9kmの円形状を成したカルデラ式火山である."
日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
火山名 別名 概要 火山地形 年代
明神礁 ベヨネーズ列岩 溶岩+降下テフラ CA 1869年波浪礁 1906年噴煙 1915年2月浅瀬,1915年4月海中噴火,1915年6〜7月海中噴火 1934年海中黄変色・硫黄臭 1946年2月新島,1946年4月新島複数,1946年10月新島高さ100m,1946年12月新島沈下,波浪礁 1952年9月爆発新島出現・消滅,1952年10月新島再出現,1953年3〜4月大爆発多数・新島一時水没,1953年8〜9月大爆発多数・新島水没,1960年7月海中噴火,軽石抛出
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 SC:火砕丘 CA:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム MA:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地

■有史以来の概略活動記録
日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋
火山名 年月日 活動記録
ベヨネース列岩
(明神礁)
1869年(明治2年) 海底噴火.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1870年(明治3年) 小島噴火.詳細不明.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1871年(明治4年) 海底噴火.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1896年(明治29年) 小島岩が噴出し烈しく波浪する.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1906年(明治39年) 噴煙,軽石浮流.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1915年(大正4年) 海底噴火.岩石噴出,噴煙.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1934年(昭和9年) 海底噴火.海水黄変,硫黄臭.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1945年(昭和20年)10〜11月 乳白色の変色水.硫黄臭.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1946年(昭和21年) 新島出没.1月新島発見.2月長さ200m,幅150m.4月4個の新島(高さ約36m).10月高さ100mのもの1個.12月海面下に沈下.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1952〜1953年(昭和27〜28年) 大爆発を伴う新島出現.9月17日海底噴火(明神礁と命名).新島は径百数十m,高さ数10m.中・下旬に大爆発.9月23日新島沈没.9月24日調査中の水路部所属第5海洋丸遭難,31名殉職.10月11日頃再び新島出現(翌年3月11日頃消滅).4月5日頃3たび新島出現(9月3日頃海面下に沈下).
ベヨネース列岩
(明神礁)
1954年(昭和29年)11月4日 噴火.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1955年(昭和30年)6月25日 噴火.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1957年(昭和32年)5月2日 海面に深海魚の死体浮遊.海底火山活動によるものと推定.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1960年(昭和35年)7月21日 "噴火.噴煙2,000〜3,000m,軽石(石英安山岩であるが中に玄武岩の岩片を含む)浮遊."
ベヨネース列岩
(明神礁)
1970年(昭和45年)1〜6月 噴火.噴煙,軽石(両輝石石英安山岩)浮遊.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1971年(昭和46年)3月,8月 変色水.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1979年(昭和54年)7月 変色水.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1980年(昭和55年)11月 変色水.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1983年(昭和58年)5月 変色水.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1986年(昭和61年)10月 変色水.
ベヨネース列岩
(明神礁)
1993年(平成5年)6月 測量船「昭洋」,自航式ブイ「マンボウ」による測量の・級ハによると最浅部は47m
ベヨネース列岩
(明神礁)
1999年(平成11年)1月 測量船「昭洋」,無人測量船「マンボウU」による調査結果によると最浅部50m,火口頂部付近から気泡噴出.

■画像コンテンツ 掲載している資料は、出典を明記してご利用ください.
海底地形図 鳥瞰図1 鳥瞰図2 地質構造図 地磁気異常図 重力異常図
フリーエア重力異常図 ブーゲー重力異常図 海底音響画像図 音響基盤深度図 地震波探査測線図 地震波速度構造図
海底地形図 鳥瞰図1 鳥瞰図2

明神海丘を含む

明神海丘を含む

明神海丘を含む


■火山活動写真 海上保安庁撮影の写真は出典を明記してご利用ください.海上保安庁以外の機関等により撮影された写真の無断転載を禁じます.
明神礁
1952/9/23 13:40

連続写真 小坂丈予氏 撮影

観測船から撮影したため、ロープが写り込んでいる.
1952/9/23 13:13

連続写真 小坂丈予氏 撮影

ウォータードームの盛上がりの後、
噴火を開始しその後コックステール状の噴煙となる.
1952/9/23 13:13

小坂丈予氏 撮影

ウォータードームの盛上がりの後、
噴火を開始しその後コックステール状の噴煙となる.

■斜め・垂直写真 海上保安庁が撮影した写真は、出典を明記してご使用ください.海上保安庁以外の機関等で撮影された写真の無断転載を禁じます.
ベヨネース列岩
2015/8/18 14:07

海上保安庁 撮影
2012/8/25 16:34-16:38

海上保安庁 撮影
2002/9/4 12:30

海上保安庁 撮影

■「明神礁」活動記録
年月日 時間 記事 観測機関
2015/12/ 6 11:50-12:00 明神礁, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2015/12/ 5 12:30-12:40 明神礁, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2015/ 8/18 14:05 明神礁, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2015/ 3/24 13:56 明神礁, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2014/10/15 12:11 明神礁, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2013年 明神礁, 2013年3月25日,7月1日 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2012年 明神礁, 2012年3月8日12:59-13:00,8月25日15:34-16:38,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2011年 明神礁, 2011年2月7日13:00-13:05,11月17日14:07-14:10,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2010年 明神礁, 2010年3月24日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2009年 明神礁, 2009年3月19日14:35-14:38,12月25日11:47-11:48,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2008年 明神礁, 2008年2月13日11:50,7月21日11:30-11:33,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2005年 明神礁, 2005年3月8日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2004年 明神礁, 2004年3月24日,10月25日13:14-13:15,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2003/ 3/10 周辺1海里以内を調査するも変色水等の火山活動を認めず。 海上保安庁
2002年 明神礁, 2002年2月28日,9月4日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2001年 明神礁, 2001年3月5日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2000年 明神礁, 2000年1月25日,10月30日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
1989/ 7/20 11:07 ベヨネーズ列岩から明神礁にかけて調査するも変色水を認めず。 海上保安庁
1988/ 3/19 16:22 N31-55、E140-00 薄緑色変色水あり。東西約1マイル、南北約1マイルのほぼ円形。. 海上自衛隊
1988/ 3/18 16:06 N31-54、E140-04 薄緑色変色水あり。南へ扇形(内角約60°)に約4.5マイル流れている。温度測定の結果異常なし。 海上自衛隊
1987/12/09 11:47-12:31 N31-55.0、E139-59.8において、直径約70mの弱い薄緑色変色水を視認した。その後、変色水は薄くなった。活動は極めて微弱なものと考えられる。 海上保安庁
1987/10/22 11:05-11:30 明神礁を中心とする半径7マイルの海域を調査するも顕著な変色水を認めず。 海上保安庁
1987/10/21 10:40 N31-55.10、E140-01.38に100mの範囲で変色水があり、次第に広がりつつあり。なお、0630頃には見られなかった 焼津漁港
1986/10/25 15:55-16:40 (1)変色水通報位置(N31-55、E140-02)を中心とする半径7マイル内。(2)ベヨネーズを中心に半径4マイルの西半円海域。(3)ベヨネーズ南西7マイル付近。上記海域を調査するも変色水及び浮遊物を視認せず。 海上保安庁
1986/10/24 10:47 ベヨネース列岩の70°6マイル地点で薄緑色の変色水を視認した。MAD感あり。BT観測によると付近との温度差はない。 海上自衛隊
1986/10/24 11:30 変色水は不明瞭である。 海上自衛隊
1983/5/12 直径30cm位の若干円く盛上った感じの青白色をした湧出を見る。1時間後には海面が白っぽく直径200m位で北東方向に広がった. 御前崎港
1982/08/11 黄色及び黄緑色の変色水を視認したが、目視、温度測定の結果、火山性変色水ではないと思われる. 海上保安庁
1982/08/10 11:45 N32-01、E139-53で南へ延びる幅50〜200m、長さ1000〜1500mの変色水を視認した。色は全体に茶色がかった緑色、中央部の湧き出していると思われる付近は黄色が多い. 海上保安庁
1982/05/27 1540 N31-56、E139-59(概位)で周囲は凪にもかかわらず、白波が認められた。 海上保安庁
1980/12/23 1055-1125 N31-55.3、E140-01.2を中心に東西約300m、南北約200mの薄緑色変色水。付近海面に浮遊物、海面の盛上り等は認められない 海上保安庁
1980/11/26 10:50-11:05 N31-55、E140-01にて、東西方向幅約50m、長さ約200m、楕円形の薄緑色変色水を認める。南東20m付近にも半径約5mの円形変色水あり。11月18日の状況より不鮮明。 海上保安庁機
1980/11/19 幅70m,長さ500mの緑色変色水を視認. 第26伸光丸
1980/11/18 N31-55.2、E140-01.0にて直径50〜80mの3個の円形変色水(薄い緑色)が約300mに亘って配列し、変色域は小さな波浪によって囲まれているのを認めた. 海上保安庁機
1980/11/15 直径10mの青白色変色水. 水天丸
1979/07/13 薄い緑色の微弱な変色水を視認、形状等不明瞭、東西方向に約1Km程度拡がりがある。オメガによる測位N31-54、E139-59、海水温度26.7℃、周囲と変わらず。 海上保安庁
1971/08/21 変色水。明神礁の北東約7浬地点。 海上保安庁
1971/ 3/18   緑鉛色変色水、漁探による最小水深37.5 m 漁船
1970/06/18   径20m程度の多量の気泡発生。変色水域及び硫黄臭全くなし。 漁船
1970/05/04   東西15Km 、南北5Km の軽石流。 漁船
1970/05/01   表面水温変化なし、破浪礁視認できず。 海上保安庁
1970/04/27   軽石多数漂流。 漁船
1970/04/23   数回の爆発。噴煙高約200m。 漁船
1970/04/23   半径50mに亘り硫黄湧出、幅1000m、長さ2000m、軽石流あり。 海上保安庁
1970/03/25   直径約100mの波浪礁(水深10m?)。 海上保安庁
1970/02/17   爆発。噴煙高さ100m。火柱視認。 漁船
1970/02/17   若干の変色水域を認める。 海上保安庁
1970/ 2/16 16:23 (1)“16日 16:23,明神礁付近に噴煙あがる.初め白煙で後黒煙”電文.
明神礁を約10km西から目撃した.爆発とともに白煙噴き上げが,噴煙はしばらくして黒く変った. ベヨネーズ列岩付近で爆発音1回聞く.
(2)16日16:47,明神礁噴煙.初め白煙後黒煙とともに爆発音1回.
福栄丸
1970/ 2/16 16:17 16日 16:17,明神礁爆発す.2月7日の爆発より幾分小さい. ベヨネーズ列岩で15:15と15:17の2回船体に振動を感じた.(明神礁の爆発の振動と思う.)後16:17に爆発があった. 第7三社丸
1970/ 2/ 7 10:45 位置 新明神礁

1月29日−30日と同じ位置で爆発した.
10:45の爆発には前回(1月29日)を遙かに上回る大きな爆発であった.この爆発後も小さな爆発が数回続けて起こった. 爆発の範囲も前回よりもやや広く高さも高い.噴煙の色は赤黒色を帯びている. 付近の7隻の漁船は全速力で退避している.
正午,その後大爆発なく,爆発は小さくなっている模様.
第2神徳丸
1970/ 2/ 7 10:45 7日 10:45,明神礁1回爆発した. 快漁丸
1970/ 1/29 17:15 位置 新明神礁: 31-56.3N 140-01.4E
29日,17:15
・NW-SEにかけて幅100m,長さ500mにわたり流出湧出硫黄のため黄色に変色している.
・なお,海底から噴出している模様.
・火山岩等の噴出は認められなかった.
・水蒸気・煙の噴出なし.
海上保安庁機
1970/ 1/29 13:00- 位置 新明神礁: 31-56.3N 140-01.4E
29日,10:00,明神礁の真上の岩場が,水深30m位のところで白っぽく見えた.いつもより白く隆起しているように見えた. 11:00頃,海水が不気味な緑色に変り始めていた.続いて,船底に微かな爆発(鈍い爆音)の衝撃を感じた.
29日,14:22,爆発.海上に物凄い水煙が上がった.後2分間連続して2回水煙の高さ100m,幅300mに上がった. 水煙と硫黄の噴煙が重なって異様な感じ,続いて14:42,2分間同じ位の水煙が噴き上げた. さらに小さな水煙が続いた.
15:46から3分間にわたって起こった爆発は一番長く,水煙の高さ100m以上,幅300mであった. また,水煙の左端(北側)が高く右側(南側)に行くに従って低くなる.
第12神徳丸
1970/ 1/29-30 13:00 位置 新明神礁: 31-56.3N 140-01.4E 旧明神礁: 31-56.0N 140-00.5E
29日,13:00,船底をハンマーで叩くような音を3回位聞いた.このとき紺色だった海水がみるみるうちに,緑がかった黄色へ変色した.
・鼻を突く硫黄のにおいがあたりを覆うようにつつんだ.
・水温が19℃前後であったのが20.3℃に上昇し付近一帯の海上が大きく変化しているのが判った.
・僚船(第11神徳丸,第12神徳丸)に注意連絡をした.この間にも大きな海鳴りのような爆発音が,5−6分間隔に3回ほど聞かれ,爆発の危険が強く感じられた.
・その直後14:20,明神礁が硫黄の噴煙とともに約100m位の水柱を上げて激しく爆発した.30日も同じ位置で爆発した.
第2神徳丸
1962/ 9月 明神礁の真上で直径100m位の海面の水色は緑白色に変化しており,その外側の海水色とは,はっきり境をなしていた. 大黒丸
1960/ 7/22 07:00頃 位置 明神礁
22日 07:00頃,明神礁を上空から約30分間観察した.爆発及び噴煙は見られなかったが,付近の空気は異様な臭気を漂わせ,かすかに鳴動を感じさせた. 黄色の濃い濁水の変色水が北に向かって流れていた.海底の隆起(浅い)のためか小波が立っていた.
読売新聞社機
1960/ 7/22 位置 明神礁
22日,同機は空中より明神礁付近の海面を観測した.付近の海面は茶褐色の軽石の大群流が見られた.
産業経済新聞社機
1960/ 7/21 17:40-18:30頃 位置 31-54.4N 140-00.4E
21日午後五時半頃(17:40),水平線上に高さ約1,000mの入道雲(縦に長い)のようなものが見え,船長の観測により海底爆発と判った.この雲は,数分で下の方が切れ水平線に何か黒いものが残った. 午後6時10分頃(18:13)の爆発が強かった.それは水中から真っ黒いものがワッと噴昇すると,次の瞬間白い水蒸気の白煙がキノコ雲のように湧き上がり,3,000m位のものもあった. 爆音は遠かったので聞こえなかったが,夕日に映えた光景は凄かった. 爆発は午後6時30分頃まで続いたが後はわからなかった.
(注)7月21日の海鷹丸の観察では最終爆発は,18:59であった.
LST607号
米海軍 海上輸送部
1960/ 7/21-22 位置 31-54.4N 140-00.4E
(1)21日117:40-18:59の間に(明神礁付近,ベヨネーズ列岩の東微北の方向約5.8浬の場所)25回の海底噴火が起こった.この爆発雲は46km離れた須美寿島から見られた. 噴煙の高さ2,000mと推定した.最初の爆発から20回目まで3分間隔に爆発,21回目から4分乃至5分おきとなって4回繰り返され,4回目の18:31から28分後の18:59に最後の爆発が起こって終った. 爆発地点から半径1kmにわたって溶岩や灰が物凄く降った.爆発音は聞こえなかった.
(2)22日朝,付近を調査した結果,コバルト色の海がすっかり黄緑色に変っていた. 火山島なく,目標なく,航海上危険であり,拾得した岩石(軽石)を顕微鏡で調べた結果“石英安山岩”で昭和27年の始め(1回の爆発・・・神鷹丸が経験した爆発か?)のものと大体同じであったが, その中に玄武岩の岩片が含まれていたので以前より更に深いところの爆発ですくい上げられたものと考えられた.
東京水産大学
実習船 海鷹丸
1957/ 5/ 2 海面には深海魚の死体が浮流しているのが認められた.海底火山の活動に因するものと考えられた. 朝日新聞社機
1955/ 7/ 5 16:30 5日,16:30,明神礁,ベヨネーズ列岩とも爆発していない. じんとく丸
1955/ 6/25 16:00 位置ベヨネーズ列岩の南側,西側.31-53.8N 139-54.5E? 31-53.8N 139-54.2?
25日,16:00,ベヨネーズ列岩の西側と南側で水中噴火が見られた.
イ.本船の位置は31-58.0N 139-54.0Eのベヨネーズ列岩の北側約2浬であり,船首方向はSであり,その方向に認めている.
ロ.噴火の状況は水中に爆弾を投下してできる水柱のようであった.
ハ.水柱の大きさはベヨネーズ列岩の一番高い岩(9.9m)の2倍位で,約20mでベヨネーズ列岩の西側で見られた.
二.他はベヨネーズ列岩の南側で見られた.水柱波その間,断続的に続き,小さい物は水面近くで噴き上げられたいた.水柱は上に行くに従って拡がって見られた.
ホ.14分間の観測中,6-7本の水柱が見られた.当時,天候晴れ,気温26.6℃,水温26.2℃,気圧1015mb,風向W.2.
第2豊進丸
1954/11/ 4 14:00-15:00 4日,14:00-15:00の間に2回海底噴火があった.
(注)本船は沖合漁場に航行中,海底噴火を目撃したが,停船して観察することができなかったので詳細は不明であった.
栄吉丸
1954/ 5月 ベヨネーズ列岩,明神礁付近の海洋観測,測量等の調査行動中に,海底噴出物,変色水等を観察したが異常は認められなかった. 海上保安庁
測量船 明洋
1953/11/ 4 火山島は認められなかった. さかえ丸
1953/ 9/27 12:18 27日,12:18,白色-黄色に濁った変色水域が流れ,ベヨネーズ列岩の北方約11浬付近の海域まで達していたが,明神礁付近には爆発,火山島,岩礁も認められない. 白洋丸
1953/ 9/17 海底噴火及び火山島も見られなかったが,明~昌付近には2ヶ所の波浪礁があり,波が砕けているのが見られた.硫黄の噴出で海水が黄色に変わり,西南西方に流れていた. 第5三社丸
1953/ 9/17 火山島も爆発による噴煙等も見られなかったが,明~礁付近の海水は茶褐色に変色していた.(泥土のような物質を噴出していたか?) 神昌丸
1953/ 9/16 16日,天気が良く,視界も40浬くらいあったが,火山島は見られなかった. 青ヶ島
水路部観測員
1953/ 9/ 3 13:30頃 3日,13:30頃,ベヨネーズ列岩付近航行中,大爆発をみた. 今まで明神礁は須美寿島の2-3倍の大きさと思われたのが,噴火が消えた後,火山島はなくなり,明神礁付近に2ヶ所波浪が砕けている波浪礁となっていた. 硫黄臭のする黄色の変色した海水が西南西方に流れていた. 第12富島丸
1953/ 9/ 1 07:30
13:00-14:00
1日,07:30,爆発.13:00-14:00,径200m,高さ500mの円柱状雲となり,目立った噴出沙を認めた.夜間は火山の炎は認められなかった. 青ヶ島
水路部観測員
1953/ 8/30 05:15頃 30日,05:15頃,大爆発.大噴煙,付近近海溶岩片で海水が濁る. 栄吉丸
1953/ 8/27-28 8月27〜28日,大噴煙.噴灰雲が大規模に立ち上っていた. 青ヶ島島民
及び水路部臨時観測員
1953/ 8/27 02:00頃 27日,02:00頃,一つの火山島がみられ,噴火活動中であった. 金剛丸
1953/ 8/27 01:00 27日,01:00,本船は距離2浬を隔てて爆発を観測した. 噴火は絶え間なく続き,真っ赤な溶岩を吹き出した.噴煙の高さは数千mにおよび,日光を浴びてどす黒く見えた.島の径約200m,高さはよく判らなかった(見えず). 島の大きさは,本船が2月に観測した時より,やや増したかと思われた.明神礁の位置は本船2月(の観測時)と大差なかった. 東京水産大学
実習船 海鷹丸
1953/ 8/26 22:00 位置 31-56.7N 140-00.0E
26日,22:00,赤い灼熱・大溶岩が海に浮かび,降灰した.
東京水産大学
実習船 海鷹丸
1953/ 8/24 13:30 位置 31-56.7N 140-00.0E 24日,13:30,大爆発を見た. 富久丸
1953/ 8/24 06:00-07:00
10:00,14:00
位置 31-56.7N 140-00.0E
24日,再び大爆発を越し,06:00-07:00の時間にわたり,噴煙が見られたが,雲が低く島は見られなかった. 10:00,大爆発雲を観測したが,このときも島は見えなかった. 14:00,には爆発雲があり,島は白色(水蒸気)になった.
青ヶ島島民
及び水路部臨時観測員
1953/ 8/18 位置 31-56.7N 140-00.4E 18日,明神礁のリーフから爆発し,噴火(時刻不詳),噴煙(灰雲)の高さ約500mに上がっていた. 米空軍
1953/ 8/17 17日,以後水蒸気が増した.岩礁から多量の水蒸気が立ち上り拡がった. 青ヶ島島民
及び水路部臨時観測員
1953/ 8/12-13 8月12〜13日 島の大きさは,5月に観測したものより,半分位に小さく見えた.頂上より煙が立ってみえた. 青ヶ島島民
及び水路部臨時観測員
1953/ 7/23 23日,岩の中央に須美寿島位の塔状の岩が興ってそびえており,南側に2つの小岩があった.それらの岩の間から蒸気が立っていた.島は海底に沈むことは考えられない位大きかった. 第2日光丸
1953/ 7/18 31-56-44N 140-00-26E(島の東北方の峰の位置) 18日,5個の岩を見た. さかえ(栄)丸
1953/ 7/17 17:30 31-56-44N 140-00-26E(島の東北方の峰の位置) 17日,17:30,火山島(円頂丘)を認む.爆発,噴煙共になし. 中央気象台
観測船 凌風丸
1953/ 5/26 31-56-44N 140-00-26E(島の東北方の峰の位置) 26日,弱い爆発音を認める. 青ヶ島島民
及び水路部臨時観測員
1953/ 5/14 31-56-44N 140-00-26E(島の東北方の峰の位置) 14日,火山島を認めた. 米空軍機
1953/ 5/ 9-21 位置 31-56-44N 140-00-26E(島の北東方の峰の位置) 5月9〜21日 新島に2つの峰を観測した.高さ43m,但し西方の峰は水蒸気により不鮮明であった.2つの峰の距離151m. 青ヶ島
水路部観測員
1953/ 5/ 3 3日,新島の直径(NNE-SSWの方向)約250m,短径約150m,高さ50m(最高70m)と観測された.また,南南西端に噴気孔あり. 中央気象台
観測船 志賀丸
1953/ 4/14 14日,噴火による噴出性物質が南西方向に浮いて流れており,海水が黄色にぬられていた. 米空軍機
1953/ 4/14 (1)位置 31-56.7N 140-10.0E?(140-01.0Eか?)14日 NE方向に200mの長さがあり,島には3つの峰があった.高さは等しく46mであった.
(2)位置 31-56.0N 140-00.0E 14日 島の直径約250m,高さ50m.
海上保安庁
(1)巡視船しきね
(2)巡視船げんかい
1953/ 4/ 5 09:41 位置 31-53.0N 140-10.0E(140-01.0E?)(注)位置は火山島か,自船(機)位か?
(1)5日,09:41爆発雲を観測した.新火山島の高さ約200feet(60m).
(2)5日,広さ約400-500m2の島を認む.噴煙の高さ約300m.
(1)米国船
(2)米空軍機
1953/ 4/ 4 14:00-15:00 14:00-15:00に2回の爆発を見た. 吉栄丸
1953/4/3 01:00-07:00 八丈島で微弱な津波を断続的に記録した. 八丈島測候所
1953/ 4/ 2 11:23 11:23から,ほぼ北方(明神礁方向)に噴煙が頻繁に噴出するのを認めた.この噴煙は15:00まで続いた. 鳥島気象観測所
1953/ 4/ 1-2 1日,15:00過ぎ,八丈島から173°方向に爆発雲を見た.高さ(灯台横の地上から測った角度)高(角)0°-20.0′,幅1°-50.0′であった. また、噴煙が数分間隔で上昇するのを認めた.
2日,13:00-16:00,噴煙を認める.
八丈島灯台(サダトウ岬)
1953/ 4/ 1 05:40-17:00 1日,05:40-17:00,噴煙が八丈島から青ヶ島南方に観測された.(黒潮丸は八丈島に碇泊中の観測と思われる) 黒潮丸
1953/ 4/ 1 3本の爆発噴煙柱を観測した.東側の1本は大きかった. 八丈島洞輪沢漁業協同組合
1953/ 3月末-4月初 明神礁か? 明神礁の方向から,軽石を浮かべた赤黒色の海水が流れてきた. 青ヶ島島民
1953/ 3/30 大爆発.3回はさらに大きい爆発があり,第5海洋丸遭難当時の爆発以上であった. 青ヶ島島民
1953/ 3/28 15:30 15:30,濛々たる白色噴気.ただし島影はなし.また爆発の模様もなし. 東京都水産試験場
都南丸
1953/ 3/25 14:00 14:00,海底爆発.噴煙高さ約900m,径約100m. 米空軍機
1953/ 3/18 05:10-15:40 18日,10:00-15:40,数回大爆発. 貫栄丸
1953/ 3/18 05:10-15:40 18日,10:00-15:40,数回大爆発.水柱約1,000mに達す.19:00過ぎ,噴煙の高さ1,000-1,500m.約45km離れたところでも軽石を認む. 第5松生丸
1953/ 3/18 05:10-10:20 18日,江の島丸は05:10頃,数回,第6住吉丸は07:50頃,雷のような轟きと共に大噴煙を上げているのを望見した. またこの両船は,10:20,第3回目の大海底爆発を認めた.江ノ島丸は,第2回目と第3回目の合間に,明神礁に近づいて観察したが,明神礁は水面下に沈み,波を立てていた. 江の島丸,第6住吉丸
1953/ 3/17-25 明神礁か? 17〜25日,波浪計に津波が記録された. 八丈島測候所
1953/ 3/17-18 17〜18日,青ヶ島からは大規模な爆発のみ認められた. 青ヶ島島民
1953/ 3/11 15:23 15:23頃,島は完全に海底に没し,噴煙噴気も認められず.海面が幅約2km,長さ約4kmが黄色を呈していた. 読売新聞社機
1953/ 3/11-25 3月11〜25日,八丈島測候所では11日以後,約1週間にわたり断続的に(明神礁からと思われる)津波を記録した. 八丈島測候所
1953/ 3/10 明神礁の大爆発によると推定される大噴煙を認めた. 第1金星丸
1953/3/9 9日,ときどき爆発を認める.9日以降,爆発が続く. 青ヶ島島民
1953/ 3/ 6 12:00 12:00,島の高さ約120m.島全体から噴気(噴煙)また,爆発雲も見た. 海上保安庁
巡視船むろと
1953/ 3/ 2 噴火増加.爆発雲の拡がるのを見た. 青ヶ島島民
1953/ 2/ 8 10:40 10:40,火山島は南北に長く2峰あり,北側のものは主峰(溶岩塔)に噴火口なし.2峰の中間(割れ目)から噴気. 読売新聞社機
1953/ 2/ 7 12:00頃 12:00頃,火山島の高さ約90m,噴出物のため東側海面約2kmは黄緑色に変色していた. 朝日新聞社機
1953/ 2/ 6 15:00 31-57.1N 140-00.0E位置付近.15:00過ぎ,爆発雲を見た.黒煙の径約100m,高さ約200m.新島は須美寿島(島の径,高さ各々約100m)と同じ位の大きさに観測された. 正確な位置は不詳と報告されているが,明神礁付近と思われる. 第2清寿丸
1953/ 2/ 1 31-57.1N 140-00.3E?
1日,火山島はベヨネーズ列岩から70°,5.3浬にあり(31-56.0N 139-59.3Eになる),島の長さ(長径)254m(NNW-SSE),幅(短径)151m(NE-SW),南北に2峰あり. 高さは南峰(円頂丘)54m ,北峰(トロイド,ベロニーテ,頂に火口)約93m,頂部から絶えず噴気.噴出物による海面の汚染は少なくなかった.
東京水産大学
海鷹丸
1953/ 1/24 07:00頃 31-57.0N 140-07.0E? 139-59.5Eか? 24日ベヨネーズ列岩の東方約6浬に1つになっている小島を見る.07:00頃,島の北端付近から間断なく噴煙を発し時々小爆発を起こす. なお,明神礁を須美寿島と間違えるほどよくよく須美寿島に似ていた. 千葉県水産試験場
ふさ丸
1953/ 1/19 31-54.0N 140-02.0E 19日,新島は南北に2峰あり,北方の峰の高さ94m,南方の峰の高さ65m,噴気上昇し,島の周りから水蒸気が立っていた. 海上保安庁
巡視船げんかい
1952/12/27 31-54.0N 140-02.0E 火山島が認められた. 読売新聞社機
1952/12/16 31-54.0N 140-02.0E 16日,火山島の高さ50mにEmitting smoke(発煙)が認められた. 協栄丸
1952/12/13-14 13-14日,明神礁の方向に噴煙を望見した.
(Smoke like acloud was found for above.)
青ヶ島島民
1952/12/ 9 明神礁付近.9日,高さ50m,径約200mの島(全島,水蒸気と白煙に包まる)と,その南100mに高さ数mの小岩礁を認む. 東京都水産試験場
漁業指導船 都南丸
1952/11/24 早朝 31-54.0N 140-02.0E
24日 早朝爆発し,黒煙を吹き出し断続的に火柱が立った.島の周り約1km,長さ300m,高さ100mの火山島を観測した.
(注)明神礁と同系の海底火山とみられる.
第12大黒丸
1952/11/17-18 31-56.5N 140-00.5E
11月17〜18日,噴火.爆発の噴煙(灰雲柱と水蒸気)が高さ500〜600mまで昇るのをみた.
淡路丸
1952/11/12 31-56.5N 140-00.5E
12日,2つの火山島が南北の方向に並んでいるのを認める.
東京都水産試験場
漁業指導船 都南丸
1952/11/ 7 12:00頃 31-56.5N 140-00.5E
7日正午頃,多量の大爆雲を認めた.火山島の高さ約30m余り.
米国船,米空軍機
1952/10/21 21:50 21日 21:50小爆発を認めた.噴煙の高さ約30m,新島の高さ約30m. 第5松生丸
1952/10/11 11日に3つの峰を有する新島が出現した.その中央の峰は高さ80m(最高),幅約150m,長さ約200mであった.この中央峰から105mの高さに爆発雲が吹き上がるのを水路部の観測員が確認する. 海上保安庁
巡視船むろと
1952/10/ 3 05:45,08:00 31-56.5N 140-00.5E
3日 05:45,08:00,それぞれ爆発を見る.
海上保安庁
巡視船むろと
1952/ 9/27 13:03-14:38 明神礁か? 27日 13:03-14:38,八丈島に津波来襲する. 八丈島測候所
1952/ 9/27 12:35 27日 12:35,大爆発起こり,火山灰が2〜3浬四方に降った. 海上保安庁
巡視船むろと
1952/ 9/27 01:04,12:35 明神礁か?
27日 01:04,12:35に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/26 13:35 26日 13:35,突如,水平線上に原子爆弾のようなキノコ雲があがる.高さ約5,000m以上と見られる. 非常に広い区域に降灰があった(幅1浬,火山灰2〜4浬四方に降った).噴煙は約40分後に見えなくなった. 海上保安庁
巡視船むろと,しきね
1952/ 9/26 12:35 26日 12:35,大爆発.幅1,000m,高さ5,000mの噴煙は天に冲し,付近一帯に軽石などが落下した. 海上保安庁
巡視船しきね
1952/ 9/26 12:35- 明神礁?
26日,12:35,大爆発によるためか八丈島に津波があった.13:30,最大波高1.5m,平均周期100秒位,津波継続時間1時間30分.
八丈島測候所
1952/ 9/26 08:40 明神礁
26日,08:40,火山島は消失し,その海中に没したあとに海水は褐色または泥色に変わり,硫黄水の泥水が帯のようになっていた. 時折,ブクブクと硫黄が吹き上げているのは,海底噴火の名残のようであった.
読売新聞社機
1952/ 9/25 13:30,18:30 25日,13:30(不確実),18:30の2回大爆発を見た.
25日 13:30頃(31-35N 139E付近),遭難船のものと思われる漂流物を発見した.
第3日祥丸
1952/ 9/25 位置31-56.8N 139-59.5E
25日 間近に大爆発があり危険を感じ急いで退去した.
中央気象台
観測船 竹生丸
1952/ 9/25 05:00-13:30 25日 05:00-13:30まで八丈島全域にわたって降灰があり,10:00〜11:00の間は最盛期でほかの時間は,器物によってようやくわかる程度,13:30頃にごく微量の白灰がかかった. 八丈島測候所
1952/ 9/25 06:18-18:23 明神礁か?
25日 06:18,13:16,18:23 に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/24 12:20頃 24日 12:20頃大爆発か? 12:20島の南西側の八重根港付近に設置してある波浪計に津波が観測された.この頃明神礁で大爆発か? 12:53 津波の最大波高0.9m,平均周期62秒,津波の継続時間1時間余り. 13:00-14:00の間,波高1.5−2.0m,周期100秒位,継続時間30分位の波を記録した.
(注)海上保安庁測量船第5海洋は,このころ起こった噴火で遭難したと考えられる.
八丈島測候所
八重根の波浪計
1952/ 9/24 早朝・正午 明神礁か?
24日 早朝(05:00〜06:00間か?) 島で大爆発音を聞いた.正午(12:00頃),2本の爆発雲−灰雲の噴煙柱をみた.2本のうち西方のものは間欠的であった.東方のものは,常時噴煙をあげ続けていた.
青ヶ島島民
1952/ 9/24 05:40 位置 31-54.2N 140-04.0E
24日 05:40,ベヨネーズ列岩の東方約10浬で,大爆発が起こった.新島は発見できなかった.
(注)位置に誤差があると思われる.遠方から見た明神礁と思われる.
第18海形丸
1952/ 9/24 12:00過ぎ 明神礁か? 正午過ぎに八丈島八重根港で波高7尺(約2.2m)くらいの高い“シヨビキ”(八丈島の方言で周期の長い緩やかなうねり)を観察した. 八丈島八重根港
1952/ 9/24 01:48-12:21 明神礁か?
24日 01:48,05:39,05:52,12:21に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/23 08:34-19:00 位置31-56.8N 139-59.5E
23日,08:34,13:12,13:40,19:00に大爆発があった.無数の巨大な軽石が落下し漂流した. 13:00過ぎの大爆発の噴煙の高さは6,000〜10,000m位であった. この爆発の前にあった2個の岩(300〜350mの間隔で並んでいた2個の小岩礁で高さ各々数m)は爆発のため消失し,新島は全く爆破されたか?水面下に没し,波浪礁となった. この噴火位置は31-56.0N 139-58.0Eであった. 黄色の変色水帯が南南西方に流れていた.甲板上には灰が被り降り,軽石が落ちてきた.噴出物の軽石は石英安山岩であった. 23日 07:45〜19:05のベヨネーズ列岩の満潮時に火口付近で硫化水素を感じた.
東京水産大学
漁業実習船 神鷹丸
1952/ 9/23 明神礁か?
23日,八丈島西岸の八重根で波浪(津波)が,波浪計,検潮儀に記録された.明神礁方向・フ爆発によると思われた.
八丈島測候所
1952/09/23 00:25-22:33 明神礁か?
23日 00:25,08:28,11:43,13:08,13:35,19:01,19:14,22:33に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/22 15:00-23:45 八丈島東側の洞輪沢泊地に停泊中,明神礁の方向に大爆発を認めた. 東京水産大学
漁業実習船 神鷹丸
1952/ 9/22 12:00 位置31-56.7N 140-00.5E
22日,12:00,高さ数m,径数mの小岩礁を発見した.
米空軍機
1952/ 9/22 09:00頃 位置31-56.7N 140-00.5E
22日,09:00頃,大爆発.新島は数個の小岩礁となっており,いずれも岩の径,高さともに数m.
朝日新聞社機
1952/ 9/22 03:41-23:45 明神礁か?
22日 03:41,06:54,09:14,12:34,15:30,19:31,20:27,23:45に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/21 17:00頃 位置31-56.7N 140-00.5E
21日 09:00頃,3〜5分毎に海底火山爆発す.新火山島は認められなかった.17:34 大爆発が起こり,噴煙の高さは約5,000mに達した.
気象観測船 竹生丸
1952/ 9/21 01:11-23:24 明神礁か?
21日 01:11,02:13,04:47,05:29,14:00,14:33,15:07,17:37,23:24に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/20 06:13-18:50 明神礁か?
20日 06:13,13:12,14:00,16:49,18:19,18:50に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/19 00:29-20:52 明神礁か?
19日 00:29,04:25,09:02,10:15,12:40,14:36,16:39,18:05,20:48,20:52に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/18 11:00 18日 11:00,31-10.1N 140-05.0E (31-56.7N 140-00.5Eか?)
海底噴火による灰色の雲がはっきりあがる.新火山島はベヨネーズ列岩より大きかった.
朝日新聞社機
1952/ 9/18 09:00 18日09:00,31-56.7N 140-00.5Eの位置で,小爆発あり,毎分1〜2回,あるいは2〜3回毎に噴火を認めた.活動は前日よりやや激しくなった. 新島は南北方向に長さ約150m,幅約100m,高さ約30mで黄色に変色した海水が南南西の方向に流れていた.新島より距離1,000m付近の水温は27℃であった.魚の死骸が浮いているのが発見された. 海上保安庁巡視船しきね
1952/ 9/18 08:00 18日08:00,火山島から毎分数回の小爆発があり,噴煙の高さ300〜400m,島の大きさはベヨネーズ列岩より大きかった.噴火口の数は大きいのが2つ,小さいのが数個見られた. 読売新聞社機
1952/ 9/18 01:20-20:31 明神礁か?
18日 01:20,03:23,04:44,05:26,07:04,08:03,09:20,17:02,17:12,17:35,18:44,19:46,20:05,20:31に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/17 18:39-18:57 17日18:39-18:57,新火山島を確認す,島の長径約120m,短径約80m,高さ約30m,2個の火口は毎分数回小爆発し,噴煙は200〜300mの高さに直上よりやや風になびいて約100mまで認められ,赤熱の溶岩片が高さ数十m空中に噴き上げられては海中に落下していた.
別に新火山島の南側中腹から赤熱溶岩を多量に流出していた.推定温度1,000℃以上,暗夜の炎の長さ東西約1.5浬,南北約0.5浬,中央火口は不完全なT字型の炎の帯のように見えた.
毎日新聞社機
1952/ 9/17 11:55 17日11:55,噴火現場付近を航行中,ベヨネーズ列岩の東約20km付近に約5m位の高さで真っ赤になって見える.物凄く大きな岩の塊が焼けただれているようだ.大きさ,2つとも約92.5m四方くらいで岩全体湯気を上げているような形で,赤黒い煙が物凄い勢いで吹き上がり柱のようになっている. 西南西の方向に幅約1浬,約30浬にわたり硫黄らしい物が流れている.噴煙は海面状約400〜500m位. 第五松生丸
1952/ 9/17 07:15 07:15ベヨネーズ列岩の北北東(東北東と考えられる)約17浬(約10km)に海底噴火が起こり噴・撃フ高さ約500m,付近の海面は石英安山岩質の軽石と微細な噴出物のため,黄緑色をしていた.かつその位置に高さ数十m,径150m余りの新しい火山島を噴出した. この火山島に明神丸の発見により船名をとり“明神礁”と命名した.上記位置が後の巡視船しきねと同一の火山島であれば,測定した位置の誤差が考えられる.
活動位置 31-10.0N 140-05.0E? 上記位置は31-56.7N 140-00.5Eか? (1952/9/18 しきね測定位置)
第11明神丸
1952/ 9/17 07:00-09:00
?
明神礁か? 07:00-09:00の間?に八丈島八重根港で波高6尺(約2m)くらいの“シヨビキ”(周期の長いうねり)を目撃した.
また沿岸近くに係留中の大黒丸(5t)は船底に若干の損傷をうけた.
八丈島八重根港
1952/ 9/17 03:40-22:30 明神礁か?17日 03:40,06:11,19:51,22:30に米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)で水中爆発音を観測した. SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/16 19:00頃 小笠原諸島父島から東京築地へ航行中,夕方19:00頃須美寿島付近からベヨネーズ列岩方向に噴煙が昇って見えた.
夕暮れになると空が赤くなり(船が)近づくにつれて真っ赤な炎を噴き上げ,近づけば近づくほどものすごい大噴火爆発であったため,17日01:00頃ベヨネーズ列岩の20浬西側を航過し安全をとった.
滝野丸
1952/ 9/16 12:20 12:20八丈島に津波(最大波高1.1m,平均周期82秒)があった.測候所の簡単な微動計で11:52最大振幅5μ,平均周期4.1秒の振動(むしろ表面波)が認められた.津波は明神礁-八丈島間,120kmを28分間で達した. 八丈島西岸の八重根港の自記波浪計. 八丈島測候所
1952/ 9/16 00:40-19:40 米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)は明神礁の爆発音を観測した.
16日は,00:40,09:12,10:31,11:52,14:10,17:52,19:40である.資料はRobert S.Dietz博士.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1952/ 9/15 09:11 米国西海岸にあるSOFAR (Sound Fixing And Ranging)は明神礁の爆発音をキャッチした.明神礁爆発の疑わしい開始は15日00:39:44にもあるが,はっきりしたのは09:11:39に始まった.
資料はRobert S.Dietz博士.
SOFAR
米海軍サンディエゴ海軍研究所
1946/12 (1)新火山島“Uranus Island"は高さ45.7mで大きな水蒸気の雲がたっていた.
(2)“Uranus Island"火山島は水面下に没し,破浪礁となっている.
米国告示第2917号
米国告示第3053号
1946/ 9/28 ベヨネーズ東方の明神礁で31-57.0N 140-01.0Eの位置に噴火を見た.新火山島の大きさは孀婦岩と同じ位であった.新島は1個のみでほかは消滅していた. 第80振興丸
1946/ 4/13 31-57.0N 140-01.0Eの位置に新火山島が数個出現しており,その形状は尖塔状で2個は36mであった. 有馬山丸
1946/ 2/13 新火山島を空中から観察・撮影した.東西300m,南北200m.約500〜1,000mの水蒸気の煙が昇っていた.硫黄で黄色の海面が彩られていた. 航空機報告
1946/ 2 新火山島発見.31-57.0N 140-01.0Eに新火山島を発見した.その長さ約200m,幅150mにいくつかの火山島が出現していた. H.M.S. Uranus
英国軍艦
(AF-14 Uranus 米国軍艦?)
1934/ 5/20 06:30頃 海底噴火.ベヨネース列岩の東方約5.5浬付近(明神礁付近).06:30頃,水深80mの浅礁,底質岩の場所から海底噴火活動あり.広さ約180m2にわたって海水が黄色に変色していた.海水温度は21度で硫黄臭が強かった. 第2昭和丸
1924年 明神礁及び高根礁の1896,1906,1915年の海底噴火した位置を測量したが,新火山島は不存在で付近の水深は約1,000m以上で海底は平底であった.
また,ベヨネーズ列岩東方6.3浬(約12km)にある水深9.1mの浅礁も不存在であった.
31-56-30N,140-00-00Eの位置に水深80mの浅礁を測得した.
海軍水路部
日本軍艦 松江(明石・淀)
1915/ 7/ 1 17:00頃 17:00頃,明神礁の北東10浬付近.黄色い噴煙を吹き上げ,また海水を吹き上げているのを観測した.この噴火は約2時間後には海上が平穏になった. 愛鷹丸
1915/ 6/20 噴火は止み異常を認めず. 大黒丸
1915/ 6/19 06:00頃- 08:00頃,ベヨネーズ列岩の北西10浬を航行中,南東微南方10浬の位置に水煙が高く上がるのを見た.10:00少し前、白煙が20分間噴出し,11:20噴火が急に近づき猛烈となり,濛々として天にみなぎりついに船体を覆い,全速力で西方ベヨネーズ列岩の西側に避難したが,海底火山の拡がりが早く船が完全に巻込まれ、(伊豆の西海岸にある)波勝岬ほどの火山島が突然噴出し,たちまち巨浪を起こした.12:00頃噴火はやや静かになったが海面は白煙,黒煙で覆われた.(第3高根丸)

06:00頃ベヨネーズ列岩の南東約5里(約10浬)位の位置の海上で大鳴動とともに白煙を吹き上げ約20分で止み、07:00頃同じ位置辺りで白煙と黒煙あり.11:00頃青ヶ島あたりからベヨネーズ付近を見ると 白煙黒煙盛んに噴出,火柱天に冲し,満天暗黒となり電光しきりと閃いて見えた.この光景が2時間位続き,その後も2回位見えた.(川岸丸)

ベヨネーズ列岩の東北方約5浬に08:33第1回目の爆発を観察した.10:25第6回目の爆発から大噴火を起こした.11:30噴火は最も盛んとなった.12:30頃やや静かになった.(大黒丸)
第3高根丸
川岸丸
大黒丸ほか
1915/6/17-19 八丈島で数回の津波があった. 八丈島役場
1915/ 4/14 11:00頃 位置 31-54.2N 140-01.5E, 海中噴火を認む.列岩の東方約6浬(11km)のところに 11:00頃噴煙の径約100m 高さ100〜300mある海中噴火あり, 軽石を噴出し、4km2におよんで流れていた. 日本郵船 遠江丸
1915/ 2 列岩の東方6浬,北緯31-56-00、東経140-01-30に水深5〜6尋(約10m)の浅瀬を測った.その礁は南に0.1浬(約185m),幅10碼(約9m)であった. 日本郵船 遠江丸
1906/ 4/7-15 列岩の北東約16km 31-56.0N 140-00.0E,31-57,6N 139-57.6E 海上で,噴煙は直径約100m,高さ130〜300mに達し,この状態は翌日も続き,16日に噴煙はとまった。噴出場所から軽石の流出を認め,その幅は2〜3kmに達した. 逓信省所属 沖縄丸
1896年 ベヨネーズ列岩の北方約7.5浬 32-03N 139-54E に波浪礁を認める. 英船 S.S.Linjisfahrm号
1846年 1846年,ベヨネーズ列岩の位置測定(32-00-41N 139-59-20E). 仏艦 ベヨネース号


■「ベヨネーズ列岩」活動記録
年月日 時間 記事 観測機関
2015/ 8/18 14:05-14:15 ベヨネーズ列岩, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2015/ 3/24 13:57 ベヨネーズ列岩, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2014/10/15 12:02 ベヨネーズ列岩, 変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2013年 ベヨネーズ列岩, 2013年3月25日,7月1日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2012年 ベヨネーズ列岩, 2012年3月8日 13:01-13:04,2012年8月25日 16:34-16:38,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2011年 ベヨネーズ列岩, 2011年2月7日13:06-13:09,11月17日14:02-14:05,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2010年 ベヨネーズ列岩, 2010年3月24日,9月30日15:09-15:11,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2009年 ベヨネーズ列岩, 2009年3月19日14:30-14:35,12月25日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2008年 ベヨネーズ列岩, 2008年2月13日11:40,7月21日11:27-11:30,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2007/1/24 11:41-11:57 変色水を認めず。 海上保安庁
2002年 ベヨネーズ列岩, 2002年9月4日,火山活動を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2001年 ベヨネーズ列岩, 2001年3月5日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁
2000年 ベヨネーズ列岩, 2000年1月25日,10月30日,変色水を認めず,特異事象なし. 海上保安庁





鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平15総使、第159号)